護衛艦 ひゅうが(海上自衛隊)(自衛隊モデル・コレクション)
2013/05/09 14:45


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↑ 護衛艦 ひゅうが(海上自衛隊)(自衛隊モデル・コレクション 05)。
「自衛隊モデル・コレクション」は自衛隊の歴史を彩る名装備や、現在も日本を守り続ける最新装備を厳選してモデル化するシリーズ。スケールは原則的に車両が1/72、航空機やヘリが1/100(一部1/250)、艦艇が1/900。今回の「ひゅうが」も1/900スケールで創られている。
ラインアップとしては怪獣映画に登場した懐かしの「61式戦車」や「F-104J」、人気のアクロバットチーム「ブルーインパルス」で使用された「T-4」、今までほとんどモデル化されていなかった「護衛艦あきづき」「PAC3(ペトリオットミサイル)」など、ファンにとっては待望のラインアップとなる。現時点ではF15-Jイーグル、10式戦車、AH-64Dアパッチ・ロングボウ、T-4中等練習機、そして今回の護衛艦ひゅうがが発売済み。
「護衛艦 ひゅうが」は【ヘリコプター搭載護衛艦「ひゅうが」就役】などでも紹介している通り、海上自衛隊のヘリコプター搭載護衛艦「ひゅうが」型の第一番艦(DDH-181)。巷では「海上自衛隊はじめての空母の形をした艦船」として騒がれているが、このスタイルの艦船は以前にも【輸送艦 おおすみ(最強の艦艇コレクション)】で紹介した輸送艦おおすみ型が先行して採用している(ただしおおすみ型の上面甲板は車両係留が主目的、ひゅうが型はヘリの運用が主目的)。同型艦は第二番艦の「いせ」のみで建造を終了しており、後継艦種としてより大型の19500トン型ヘリコプター護衛艦の建造が予定されている。
さて今件の「自衛隊モデル・コレクション 海上自衛隊護衛艦 ひゅうが」だが、他の製品同様ほとんど完成品の状態で箱に収められている。「ほとんど」という表現を用いたのは、ごく一部仕上げをする必要があるため。

↑ 箱を開けた直後。ごく一部の部品は未取り付け状態
具体的な作業パーツは大きく分けて2種類。搭載ヘリと艦本体のアンテナ。いずれも取り付けには接着剤(プラモ用、あるいは瞬間接着剤)が別途必要になる。また部品が細かいためピンセット、そして一時的に部品を配する箱・容器は必須。

↑ 付属ヘリはSH-60J/Kが3機、MCH-101が1機。本体とプロペラをつけるだけ

↑ 艦橋部分に貼りつけるアンテナ。かなり難儀する
ヘリはともかくアンテナ部分の接着にはかなり苦労する。説明には「グレーのブロックを挟みこむように、接着剤でつけてください」とあるが、肝心の挟むブロックが小さく、接着面も狭いものとなるため、安定性に難儀してしまう。初めからアンテナがついている部品を組み込むなり、アンテナを差し込む穴かガイドラインの溝を本体につけておいた方が良いのではないかと思案するほど。
全体的な造形としては再現度は高め。艦首のソナーシステムもちゃんと再現されているし、律儀に艦首・艦尾に旗まで刺さっている。ダイキャスト製でないため質感にやや重厚さが欠ける点、当方が取得したモデル特有だとは思うのだが艦橋構造物にややゆがみがある点など、いくつか不満も挙げられるが、価格、そしてプラモデルのように一から作らずに済むことを考えると、及第点はつけられる。ほぼ同時期に展開している、別社の某軍艦シリーズと比べれば、満足できる形状に違いない。

↑ ディテールとしては「ケースに収めて眺めながらニヤニヤ出来る」レベル
なお全長は約220ミリ。100均ショップなどで販売している、模型・フィギュア用の透明ケースで収まる範囲。適切なものを調達して被せることをお勧めする。
とりあえず10式戦車と今件ひゅうがが入手できたので、当方の今シリーズでの最低限の目的は果たしたことになる。次号(第6号)はF-4EJ改とのことだが、当方はパスの予定。今後は陸自系を中心に、個人的に気に入ったもの、あまり他では製品化されないものについてチェックを入れ、紹介していくことにしよう。
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