一般携帯からスマホへの乗り換え希望派・継続利用派で大きく異なる、使用料金やパケット定額制の契約状況
2013/05/08 08:45
アイ・エム・ジェイは2013年4月25日、一般携帯電話(フィーチャーフォン)に関する利用実態調査結果を発表した。それによると一般携帯電話を保有する人から成る調査対象母集団においては、今後も一般携帯を保有し続ける意図を持つ人と、スマートフォンへの乗り換えを検討している人との間で、利用性向・支払料金総額に大きな違いがあることが分かった。パケット定額サービス契約率も、前者は6割足らずに留まっているに対し、後者では7割を超える結果が出ている(【発表リリース】)。
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今調査は2013年3月26日から28日にかけてインターネット経由で15-59歳の男女に対して行われたもので、一般携帯電話を保有する人が回答前提条件。また、予備調査の時点では総務省全国男女推計人口の2013年2月分を元にインターネット利用率を年代別に算出し、この比率に基づいて割付を行い実施している。さらに一般携帯電話の保有状況・今後の意向を元に、
・卒業層…一般携帯電話保有者のうち、今後スマートフォンに機種変更する意思があると回答した人。いわゆるスマートフォン予備軍(597人)。
と2つの属性に区分している。
一般携帯にしてもスマートフォン(合わせて「携帯電話」)にしても、インターネットを多用する際にはパケット定額制の契約が欠かせない。従量課金制のままネットへのアクセスを続けていると、月額利用料金が数十万円という巨額になる可能性もあるからだ。見方を変えれば、携帯電話でインターネットを多用しない人は、パケット定額制を使わない傾向があるとも考えられる(多用しないのに、わざわざ比較的高額な定額料金を支払う必要は無い。500円のチャーハンを1皿のみ食べるためだけに、3000円のバイキングコースを選択する人がいないのと同じである)。
そこで継続層・卒業層の双方に現在のパケット定額制の利用状況を聞いたところ、継続層では6割足らず、卒業層では7割超という結果が出た。
↑ パケット定額サービス契約(現時点で)
スマートフォンへの乗り換えを模索している層の方が、携帯電話を使ったインターネットへのアクセスには積極的であることが推測される。
また月額使用料金総額も、卒業層の方が高い。高めの固定額を支払うことになるパケット定額制の契約率が高いのだから、当然といえば当然なのだが、定額制を利用していない人でもアクセスが活発とも考えられる。
↑ 現在の携帯電話の月額支払料金総額
↑ 現在の携帯電話の月額支払料金総額(概算平均値、円)
さらに携帯電話を用いたネットショッピング、有料コンテンツの購入額の面でも、継続層は卒業層と比べて利用性向が低い結果が出ている。
↑ 過去一年間における携帯電話経由での支払金額
概して卒業層は継続層と比べ、携帯電話上での(特にインターネットの)利用・消費性向が上であることが分かる。見方を変えれば、活発に利用・消費をしているからこそ、現在の環境(一般携帯電話)に物足りなさを覚え、スマートフォンへの移行を検討しているとも考えられよう。
そして同時に、継続層はさほど積極的にインターネットによる各種サービスを利用をしていないので、一般携帯電話で十分だとの認識が強く、スマートフォンへの乗り換えには乗り気でない。いわゆる「今ので十分」さらには「乗り換えても自分にはメリットよりもデメリットの方が多そう」という次第である。
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