AP通信のツイッターアカウント、ハッキングを受けて「ホワイトハウスで爆発、大統領負傷」との偽ツイートを配信、米国市場は一時混乱
2013/04/24 07:17


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↑ APアカウントによる該当ツイート。現在は凍結中
今件は通常AP通信の速報・緊急伝を伝えるツイッターアカウントの【@AP】(現在は凍結中)が次のようなニュースを配信したのがきっかけ。
(緊急伝:ホワイトハウスで2度の爆発、オバマ大統領負傷)
これを受けてアメリカ市場は大いに売り込まれ、また為替レートも大きく円高ドル安に振れる状況となった。

↑ アメリカ市場も一時急落(ヤフーファイナンスより抜粋)

↑ 為替市場も大きな変動を見せた(ヤフーファイナンスより抜粋)
しかし直後に大統領のスポークスマンJay Carney氏が記者団に対し、「The President is fine. I was just with him.(大統領は元気だ。さっきまで私と一緒にいた)」と声明を発表し、これが誤報であることを明らかにした。またAP通信側もこのツイッターによる報が、同アカウントがハッキングを受けて流された偽情報であることを発表すると共に、同アカウントを凍結する処置を行っている。
今件の状況についてはAP通信のメディア担当部局のトップPaul Colford氏が【同氏のツイッターアカウント】やブログなどで逐次状況を伝えているが、それによるとモバイル版のアカウントも同様の攻撃を受けたこと、該当するアカウントを凍結して現在は状況の詳しい確認や対策作業中であることを伝えている。また今件について現時点ではアメリカの証券取引委員会やツイッター社はコメントを差し控えているとのこと。
原因について現時点では「フィッシングによるもの」との言及はあるものの、それ以上の説明はされていない。詳しい調査報告を待ちたいところ。それと共に今件は、特に信頼がおかれている通信社による情報配信の「乗っ取り」で、世間が大きく混乱しうる実態が改めて確認された社会的事件として認識しなければならない。そしてこれを教訓として、今後のために考えねばならないことは少なくない。
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