米成人の携帯電話・スマートフォンの保有率推移(2012年12月まで)
2013/04/22 15:45
これまで【米主要メディアにおける視聴者数の動きなど(SNM2013版)】をはじめいくつかの記事で、アメリカの調査機関【Pew Research Center】が2013年3月18日に発表した、デジタル・非デジタル双方における、同国の「ニュースを伝えるメディア」の動向と展望を示した報告書【State of the News Media 2013】を元に、同国のニュースを取り巻くメディア動向の現状確認などを行った。その際、Pew Researchが定期的に行っているデータ計測の結果ページ【Trend Data (Adults)】を見つけることができた。良い機会でもあり、今回はその中から携帯電話全般(一般携帯電話とスマートフォン双方)と、スマートフォンの保有率動向をグラフ化し、その動向を把握しておくことにする。
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今件調査に関する個々の調査様式の記述はないが、対象は18歳以上、アメリカ合衆国内に在住する人を対象としている。またPew Research Centerの過去の調査から察するに、電話による口頭でのインタビュー形式・国勢調査の結果によるウェイトバックを行った上での結果と見て良い。
公開データによれば、直近の2012年12月時点で携帯電話全般の所有率は87%、スマートフォンに限定すると45%という値が出ている。
↑ 米成人の携帯電話とスマートフォン所有率推移(Pew Research)
スマートフォンのデータは2011年5月以降となっているが、その時点では35%だったものが2012年に入ると45%に上昇。その後は45%を底として、1-2%ポイントの範囲で上下を繰り返している。一方、携帯電話全体は8割超えを維持。スマートフォンも含めているためか、この一、二年ではさらに上昇しているのが分かる。
しばらくは横ばいを続けているスマートフォン所有率だが、今後新しい世代が携帯電話をはじめて手にする時に、スマートフォンを選択する可能性が高いことを考えれば、今後さらに上昇していくことは想像するに難くない。今は踊り場に来ているだけなのだろう。無論、一般携帯電話の需要も少なからずあるので、スマートフォンが携帯電話のすべてを担うことにはならないはずだ。
ちなみに18歳未満の動向だが、同ページには具体的記述がないものの、リンクをたどることで2011年6月と2012年9月の値を得ることができる。これは12歳-17歳までの値となる。
↑ 米12-17歳の携帯電話とスマートフォン所有率(2012年9月、Pew Research)
携帯電話全体の所有率に変化はないが、スマートフォンが14%ポイントも増加している。中には一般携帯・スマートフォン双方を持つ場合もあるだろうが、単にスマートフォン所有者率の増加だけでなく、子供が持つ携帯電話全体のうち、スマートフォンのシェアが増加していることにもなる。当然彼ら・彼女らが成人となれば、そのままスマートフォンを使い続けるはずで、さらに大人のスマートフォン所有率は底上げされていくに違いない。
■関連記事:
【米主要メディアにおける視聴者数の動きなど(SNM2013版)】
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