スマホ持ちのアプリダウンロード率、無料は9割強。では有料は…?
2013/04/15 15:45


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今調査は2013年3月29日から4月3日にかけて、10代から60代の男女にインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1332人。男女比及び世代構成比(10歳区分)はそれぞれほぼ均等割り当て。日本国内の人口構成比によるウェイトバックはかけられていないので留意が必要。
以前【スマホ利用者はAndroidが2でiPhoneが1、将来欲しい人ではiPhoneの方が人気】でも触れた通り、今調査対象母集団では42.8%の人がスマートフォンを使っている(所有している・いないは問わない)。

↑ スマートフォンを現在使っているか(複数回答)(再録)
そこで一般のパソコンでは「ソフトウェア」と呼ばれることが多い「アプリ」をダウンロードして使っているか否かを聞いたところ、何らかの形でアプリをダウンロードしている人は93.3%に達していた。

↑ アプリを新たにダウンロードしているか(スマートフォン使用者限定、複数回答)
スマートフォンにとってアプリの存在は大きな魅力の一つであることから、アプリを使わない人はごく少数でしかない。一方そのアプリでも、多くは無料アプリで占められており、有料アプリを使っている人はそれほど多くない。また男女別では男性の方が有料アプリの利用率が高く、女性の倍近くに達している(その分、無料アプリ利用率がやや低い)。仕事においてなど「有料だがこのアプリを使わざるを得ない」という場面が多いのも一因だろう。
また逆算すると、無料アプリのみをダウンロードしている人は、スマートフォン使用者のうち76.3%にも達している(「有料・無料を問わずのダウンロード者93.3%」-「有料のダウンロード者17.0%」)。それだけ無料アプリが充実しているとの見方もできる。
具体的にスマートフォン所有者がよく使う機能、アプリとしては、やはり「メール」が一番で、次いで「ネット検索・閲覧」「通話」と続く。スマートフォンだからこそのものではなく、モバイル端末全体としての汎用的な部分が多用されている。

↑ スマートフォンでどのような機能・アプリを使っているか(複数回答、スマートフォン使用者限定)

↑ スマートフォンでどのような機能・アプリを使っているか(複数回答、スマートフォン使用者限定)(男女別)
この3機能の利用率が突出して高く、それに続く機能・アプリとしては「天気」「地図・ナビゲーション」がかろうじて過半数超え。後はすべて半数を切る形となっている。どれだけ機能が充実しても、モバイルとして多用されるのはあまり変化がないようだ。
男女別に見ると、「天気」「地図・ナビゲーション」「ニュース・新聞」「交通」など実用的・業務的な機能やアプリは男性が、「メール」「ネット検索・閲覧」「通話」「カメラ・画像加工」「SNS」などのエンタメ・コミュニケーション系のは女性が多く使う傾向がある。特に「SNS」「コミュニケーションアプリ」の利用率は男女の差異が大きく、女性がスマートフォンをどのようなポジションで考えているのかが良くわかる。また「ネットショッピング」でも女性の値が高いのは注目に値する。
ちなみに「電子書籍」のアプリ利用者は8.6%。男性は1割に届いているが、女性は7%でしかない。普及、という言葉を使うにはまだほど遠い実態である。
女性の方がエンタメ、コミュニケーション系の利用率が高いためか、スマートフォンの利用による消費時間の変化も、女性の方が「増えた」の回答率が高い。

↑ 最近一年間で、スマートフォンでのモバイルインターネットに費やす時間に変化はあるか(スマートフォン利用者限定)
全体で6割強が「スマートフォンでの利用時間が増えた」という回答なのには少々驚くが、以前に使っていたのが一般携帯電話(フィーチャーフォン)なら増えても当然の話。また前からスマートフォンを使っていたとしても、ツイッターやLINEのようなコミュニケーション系アプリを新たに導入した、あるいは使いこなすようになれば、やはり利用時間は増加する。
具体的にどれ位(時間、前年比の倍率)が示されていないのは残念だが、いつでもどこでも利用できるモバイルの利点も相まって、さらに多種多様で便利なアプリの登場・普及により、これからもスマートフォン使用者の使用時間は増えていくに違いない。
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