回転寿司店選択の重要点は「美味いこと」、情報源は「周囲の紹介や口コミ」

2013/04/02 14:45

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タッチパネル方式マルハニチロホールディングスは2013年3月27日、回転寿司に関する消費者実態調査結果を発表した。それによると月一以上で回転寿司を利用する調査対象母集団では、回転寿司店を選ぶ際にもっとも重視する点は「美味い」だった。ほぼ半数の人が美味しい店であることを重視している。またそのようなお店選択をする際に参考にすることが多い情報源としては、「周囲の紹介や口コミ」がもっとも多くの人に選ばれている(【発表リリース(PDF)】)。



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今調査は関東・関西に住む15-59歳の男女のうち月1回以上回転寿司を利用する人を対象とし、2013年3月9日から12日までの間に携帯電話を用いたインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1000人。男女比・エリア比で均等割り当て。調査機関はネットエイジア。

調査対象母集団は少なくとも月一度は回転寿司に足を運んでいる。ほとんどの人は複数店舗に来店であろうし、定番のお店ばかりいくにしても「はじめの一歩」があったはず。そこで回転寿司のお店を選ぶ際、どのような点に気をつけるか、重視するかを聞いた結果が次のグラフ。最重要項目は「美味しい」で50.4%の回答率という結果となった。

↑ 回転寿司店を選ぶ際に重視する点(5つまでの複数回答、上位10位まで)
↑ 回転寿司店を選ぶ際に重視する点(5つまでの複数回答、上位10位まで)

「トップは『値段が安い』では?」と思う人も多いはず。しかし今件は「寿司屋を選ぶ際」では無く「回転寿司屋を選ぶ際」であることに注意。前提として回転寿司屋というジャンルがすでに選択されており、価格はさほど心配が要らないと回答者に認識されているのだろう。第2位の「ネタが新鮮」もまた「美味い」につながるもので、事実上トップ・第2位は同じものを指していると見て良い。

「値段が安い」が第3位にあるのは直上の説明の通り。価格はもちろん大切だが、回転寿司である以上、それほど大きな心配はいらないとの認識により、優先順位は次点レベル。また第4位に「駐車場がある」がついていることから、親子連れでそろって食したい、あるいは他の条件が良ければ自動車を使ってでも行きたいという思惑が見えてくる。

さらに順位は下がるが、昨今流行のタッチパネル方式を望む人も2割強居る。店員とのやりとりが気恥ずかしい人、声をかけて注文してもなかなか対象の握りが来なかった苦い経験を持つ人には、うってつけの仕組みである。


↑ はま寿司のタッチパネル。
↑ はま寿司のタッチパネル。

一方、上位項目に「距離的に近い」が無いのが目に留まる。「駐車場がある」が上位についているのと合わせ、他の条件を満たしているのなら、多少の遠出は我慢するというところか。

さてこれら「好条件」の回転寿司店を選択するために、どのような情報源を参考にしているのだろうか。最上位は「周囲の紹介、口コミ」で30.0%となった。

↑ 回転寿司店を選ぶ際に参考にすることが多い情報源(複数回答)
↑ 回転寿司店を選ぶ際に参考にすることが多い情報源(複数回答)

一度や二度ならともかく、少なくとも月一以上で通うことになるかもしれないお店なだけに、普段の行動領域から離れた店は適さない。となれば自然に自宅、あるいは職場に近いお店である人が必須となる。周囲の紹介や口コミを優先する、重宝するのも当然の話。一方で「テレビ番組・広告」が第2位に入っているが、これは偶然にも近場にその店が無い限りは「足しげく」通うのは困難。「たまになら有名どころを」との考えによるものと判断した方が道理は通る。

店舗そのものの公式サイトを選ぶ人も少なくない。感想・評判の掲載には期待できないが、営業時間をはじめ値段の設定、ネタの種類など一通りは入手できる。一方で口コミ系サイトやクーポン系サイトもそれなりに参考にされている。

他方ソーシャルメディア系は一様にして頼りにされていない。高級寿司(いわゆる「回らない寿司」)ならともかく、回転寿司の場合は自分が知りたい情報があまり掲載されておらず、またそこまでする必要もないとの判断なのだろう。あるいは単に、回転寿司に関するネット上での情報は、あまりあてにならないとの考えが浸透しているのかもしれない。


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