親からも中高生に持たせたい携帯電話、個別機種では「iPhone」
2013/04/08 11:30
サーベイリサーチセンターは2013年2月25日、新中学生・高校生の子供を持つ保護者における、個々の子供の携帯電話(一般携帯電話(フィーチャーフォン)とスマートフォンの双方)の保有状況や買い替え意識に関する調査結果を発表した。それによると調査対象母集団で子供にこの3年間に携帯電話を新たに買い与えたい、あるいは買い替えさせたいと考えている人においては、子供に持たせたい機種としてもっとも多くの人が挙げていたのはiPhoneだった。ただし企業単位でスマートフォン全部を束ねて考えると、ドコモのスマートフォンが最多回答項目となる(【リリース一覧掲載ページ】)。
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今調査は2013年2月8日から14日にかけてインターネット経由で新中学生・新高校生の子供を持つ男女に対して行われたもので、有効回答数は2000人。子供の男女比、子供の新規入学する学校種類別(中学校か高校)で均等割り当て。回答者は保護者で、子供自身ではないこと、さらに今回は子供の要望ではなく、保護者自身の希望であることに注意する必要がある。
先日【「圧倒的じゃないか、iPhoneは」…中高生が望む携帯電話、トップはiPhone】で解説した通り、携帯電話を欲しがっている子供においては、一番人気があるのはiPhone(au)だった。ほぼ同数でiPhone(ソフトバンク)が続き、ドコモはスマートフォンをすべて合わせてもiPhoneの値には届かない。
↑ 子供が欲しがっている一般携帯電話・スマートフォンの機種(単数回答)(子供が欲しがっている携帯電話のジャンルを選択した人)(各メーカーのAndroidOSで上位4位以降の機種回答除く)(再録)
それでは子供自身のリクエストではなく、保護者の立場として、子供にどのような機種を買い与えたいと考えているだろうか。個別機種でトップについたのは、やはりiPhoneだった。au版が21.5%、ソフトバンク版が17.6%。子供側からの要望と比べると、ややau寄りな形。
↑ 保護者が子供に持たせたい機種(子供に持たせたい機種で「特に想定無し」回答以外、単数回答)(各メーカーのAndroidOSで上位4位以降の機種回答除く)
グラフ上ではドコモのスマートフォンが23.4%と最上位についているが、これは各機種を合わせた結果。具体的には吹き出しに書いてある通りXperia7.4%をはじめ、数%ずつで分散している。ちなみにiPhoneも含めて「スマートフォン」というくくりで計算すると、ドコモ23.4%・au31.7%・ソフトバンク22.2%となり、auが圧倒的な優位に立つ。
これを子供の学校種類別に見ると、大きな差異が確認できる。
↑ 保護者が子供に持たせたい機種(子供に持たせたい機種で「特に想定無し」回答以外、単数回答)(各メーカーのAndroidOSで上位4位以降の機種回答除く)(学校種類別)
「中学生にはスマートフォンはまだ早い」との想いがあるようで、中学生に買わせたい機種では、一般携帯電話の値が比較的高い。ドコモで13.4%、auで14.7%、そしてソフトバンクでも6.5%に達している。一方高校生になると、au版iPhoneが勢い良く伸び、26.4%を示す。中学生向けとしては15.2%と他を圧倒していたソフトバンク版iPhoneは、高校生向けとしてはあまり伸びが無い。
中高生の場合は多分に携帯電話を購入するのは保護者の立場である以上、子供が望んでも、親の意向が優先される可能性は多分にある。iPhoneの圧倒的なブランド力を再認識させられると共に、後発組のauの健闘ぶりがうかがいしれよう。
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