中高生がスマホでしたいこと、メールに通話にサイト閲覧
2013/04/02 11:30
サーベイリサーチセンターは2013年2月25日、新中学生・高校生の子供を持つ保護者における、個々の子供の一般携帯電話(フィーチャーフォン)・スマートフォンの保有状況や買い替え意識に関する調査結果を発表した。それによると調査対象母集団で子供がスマートフォンを欲しがっている人においては、その子供がスマホで利用したいアプリ・コンテンツでもっとも人気を集めていたのは「メール」だった。次いで「通話」「ウェブサイトの閲覧」「ゲームアプリ・サイト」などが続く。子供の学校種類別では中学生は「通話」や「ゲームアプリ」「カメラ」で高校生より高い値を示しているが、「サイト閲覧」「YouTube」「LINE」などでは高校生の方が使いたがる人の割合が多い結果が出ている(【リリース一覧掲載ページ】)。
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今調査は2013年2月8日から14日にかけてインターネット経由で新中学生・新高校生の子供を持つ男女に対して行われたもので、有効回答数は2000人。子供の男女比、子供の新規入学する学校種類別(中学校か高校)で均等割り当て。回答者は保護者で、子供自身ではないことに注意。
今調査対象母集団のうち子供がスマートフォンを希望している人は523人(26.2%)。その人たち(保護者)に、子供がスマートフォンでどのようなアプリやコンテンツを利用したいと伝えているかを尋ねたところ、最上位についた回答は「メール」だった。80.1%が「スマホでメールを使いたい」と答えている。
↑ 子供がスマートフォンで利用したいアプリ・コンテンツ(複数回答、子供がスマホを欲しがっている人限定)
メールは一般携帯電話でも使える機能で、携帯電話利用の際には欠かせないものとの認識が浸透しているようだ。一方でスマートフォンの方が操作がしやすく、多彩な使い道が出来るのも一因だろう。似たように「通話」もまた、もはやメイン機能ではなくなったものの、欠くことができない機能には違いない。
第3位、60.6%の人が「使いたい」と答えているのはサイト閲覧。中高生ではパソコンを自在に使える環境を持たない場合も多分にある。一般携帯電話では閲覧できないサイトも多い。曲がりなりにもパソコンと近い状況で内容を確認できるスマートフォンでのブラウジングに、憧れを抱くのも理解はできる。
続いて「ゲームアプリ・サイト」「カメラ」など、エンタメ系のアプリや機能が続き、多分にスマートフォンをゲーム機、というよりはマルチエンタメ端末のように扱っている感はある。実用的な機能、例えば「電話帳」「天気予報」「電子書籍」の回答率はさほど高くない。
ソーシャルメディア系に絞ると「YouTube」がトップで、次いで「LINE」、「ツイッター」「Facebook」が続く。「YouTube」はどちらかといえば動画視聴がメインであることから、実質的には「LINE」がトップと見なしても良い。同サービスの中高生間における浸透ぶりがうかがえる。
これを中高生別に見ると、それぞれの世代でのスマートフォンへの期待・見方が見えてくる。
↑ 子供がスマートフォンで利用したいアプリ・コンテンツ(複数回答、子供がスマホを欲しがっている人限定)(学校種類別)
中学生はゲームやカメラに夢中だが、高校生になるとサイト閲覧やYouTube、LINE、音楽アプリなど、多彩な、特にパソコンでよく使われるインターネット周りの機能に目が行くようになる。例えるならスマートフォンを中学生は携帯ゲーム機的な見方をしているのに対し、高校生は小型の「自分だけの」ネット機能付きパソコンと考えているのかもしれない(もちろん相対的に、だが)。
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