子供がスマートフォンを欲しがる理由、トップは「アプリやサービスの充実」

2013/03/31 14:00

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スマートフォンを扱う高校生サーベイリサーチセンターは2013年2月25日、新中学生・高校生の子供を持つ保護者に対する、それぞれの子供の一般携帯電話・スマートフォンの保有状況や買い替え意識に関する調査結果を発表した。それによると調査対象母集団の保護者のうち、子供がスマートフォンを欲しがっている人においては、欲しがる理由としてもっとも多くの子供が挙げていたのは「アプリやサービスが充実しているから」だった。約4割の保護者(=子供)が挙げている。次いで「インターネットを使い易い」「機能が豊富」が続いている(【リリース一覧掲載ページ】)。



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今調査は2013年2月8日から14日にかけてインターネット経由で新中学生・新高校生の子供を持つ男女に対して行われたもので、有効回答数は2000人。子供の男女比、子供の新規入学する学校種類別(中学校か高校)で均等割り当て。回答者は保護者であり、子供自身ではないことに注意。

今調査対象母集団において、子供がスマートフォンを欲しがっている人は523人(26.2%)。その人たちに「子供がなぜ携帯電話、しかも一般携帯電話(フィーチャーフォン)ではなくスマートフォンを欲しがっているのか」と複数回答で聞いたところ、最上位の項目となったのは「アプリやサービスが充実しているから」だった。39.6%の回答率を示している。

↑ 子供がスマートフォンを欲しがっている理由(複数回答、子供が欲しがっている機種でスマートフォンを選択した人)
↑ 子供がスマートフォンを欲しがっている理由(複数回答、子供が欲しがっている機種でスマートフォンを選択した人)

スマートフォンそのものの基本性能が高ければ「良い仕事」をしてくれるのはもちろんだが、便宜性はむしろ実装するアプリケーション・利用できるサービスによるところが大きい。DVDプレイヤーも本体だけではあまり意味を成さず、再生するソフトで色々と堪能できるのと同じである。一般携帯電話と比べて使ってみたいアプリが多いスマートフォンが、魅力的に見えるのも理解はできる。

次点はほぼトップと同じ回答率で「インターネットを使い易い」。タッチパネル方式の採用や画面の大きさは、一般携帯電話では得られない操作性に他ならない。また第3位の「機能が豊富」は多分にトップと第2位の回答と親和性がある。

興味深いのは第4位以降。「お洒落、カッコイイ」「持っている人が多くて安心」「一般携帯電話は時代遅れになる」は、スマートフォンの機能そのものではなく、アクセサリー的、服飾品的な役割の視点から見ていること。実用面としてよりも、トレンド感を重視しているあたり、子供におけるスマートフォンの立ち位置が透けて見える。

これを子供の学校種類別に見ると、概して高校生の方が回答率が高い。

↑ 子供がスマートフォンを欲しがっている理由(複数回答、子供が欲しがっている機種でスマートフォンを選択した人)(子供の学校種類別)
↑ 子供がスマートフォンを欲しがっている理由(複数回答、子供が欲しがっている機種でスマートフォンを選択した人)(子供の学校種類別)

特に「インターネットを使い易い」「機能が豊富」「一般携帯電話は時代遅れになる」「話題についていけなくなりそう」で中学生と比べての差異が大きい。中学生以上に背伸びをしがちな高校生の、スマートフォンに託した思いが見えてくる。一方で「親との連絡が取りやすい」「勉強に役立ちそう」「子供向けサービスの充実」は減少しており、自立心が見え隠れしている。



昨今では学生のスマートフォン保有率も急速に高まり、大人も驚く場面も少なくない。機会があれば通勤・通学時間帯に、学生諸子の動向に目を留めてみれば、かなりの頻度で保有・利用場面を認めることができる。今後もさらに普及率は上昇するであろうし、その際に上記グラフで上位に並んだ項目に優位性を持つ機種が、大いにもてはやされるに違いない。


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