子供にスマホを持たせる時の条件、最上位は「課金サイトの利用禁止」

2013/04/07 14:00

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スマートフォンサーベイリサーチセンターは2013年2月25日、新中学生・高校生の子供を持つ保護者による、子供の一般携帯電話・スマートフォンの保有状況や買い替え意識に関する調査結果を発表した。それによると調査対象母集団の保護者が仮に子供へスマートフォンを持たせる時に設ける条件として、もっとも多くの人が挙げたのは「課金サイトを利用しないこと」だった。7割強の人が同意を示している。次いで「ショッピングサイトなどで買い物をしないこと」「利用する時間や場面を決める」が続いている。子供の学校種類別では、高校生の方がやや条件設定に甘いところが見受けられる(【リリース一覧掲載ページ】)。



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今調査は2013年2月8日から14日にかけてインターネット経由で新中学生・新高校生の子供が居る男女に対して行われたもので、有効回答数は2000人。子供の男女比、子供の新規入学する学校別で均等割り当て。回答者は保護者であり、子供自身ではないことに注意。

以前【子供にスマホを持たせたい親が不安に思うこととは?】で記した通り、子供がスマートフォンを所有した場合に保護者が心配事に思う項目として、上位にはお金周りの負担が相次ぐ結果となった。また、面白さのあまりに夢中になり、勉強などをおろそかにするとの心配を抱く人も多い。

↑ スマートフォンへの不安(仮に子供が保有した場合)(複数回答)(再録)
↑ スマートフォンへの不安(仮に子供が保有した場合)(複数回答)(再録)

それではもし子供にスマートフォンを買い与えるとしたら、その際にどのような条件をつけるだろうか。複数選択肢を挙げ、当てはまる項目に答えてもらったところ、最上位についたのは「課金サイトを利用しないこと」だった。全体では72.5%がこの条件を設けるとしている。

↑ 子供にスマートフォンを持たせる上での条件(複数回答)
↑ 子供にスマートフォンを持たせる上での条件(複数回答)

不安項目の最上位2つがお金関連だったこともあり、持たせる際の条件にもお金に関する項目が上位を占めている。面白さゆえに夢中になり、つい浪費してしまうリスクの怖さを体験させたくない、そして家計に影響を及ぼさせたくないという保護者の強い願いが透けて見える。

第3位は「利用する時間や場面を決める」。こらちは55.1%。ゲームにチャットに動画、さまざまな遊びが詰まったスマートフォンでは、遊び尽くそうとすれば時間はいくらあっても足りない。夢中になれば寝ても起きてもスマートフォンばかりで、当然勉強もおろそかになる。自制心の効かない子供ならなおさら。保護者が規制をかけるのも当然といえる。

これを子供の学校種類別に見ると、保護者側の思惑が見えてくる。

↑ 子供にスマートフォンを持たせる上での条件(複数回答)(学校種類別)
↑ 子供にスマートフォンを持たせる上での条件(複数回答)(学校種類別)

順位に大きな変動は無く、子供が中学生でも高校生でも守らせたいことの優先順位は変わらない。一方で概して高校生の方が条件提示率が低く、しかしながらお金周りの条件は差異がほとんどない。このことから「ある程度分別がついていることから、高校生の子供へは規制・条件を甘くする」「お金周りは高校生でも不安が大きいので、キツい条件を設ける」という保護者の考えが体現化していると考えられる。



スマートフォンは便利ではあるが、あくまでも道具に過ぎない。道具に振り回されるようでは本末転倒なのだが、子供の時分でそこまで理解、心の修練が済んでいるとは言い難い。保護者の適切な条件と、それを守らせるための仕組みが求められよう。



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