「相方はへそくりしてるかも」夫は3割強・妻は3割近く、そして実態は……?
2013/03/22 14:45
オリックス銀行は2013年3月18日、家計管理における夫婦の意識の相違についての調査結果を発表した。それによると調査対象母集団においては、夫は3割強、妻は3割近くが「配偶者はへそくりをしていると思う」と考えていることが分かった。一方で実際には夫・妻それぞれの立場にある人は少なくとも4割強の割合でへそくりをしていた。へそくり平均額は138万円で、夫より妻の方がわずかに高い平均額を示している(【発表リリース】)。
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今調査は2013年2月9日から11日にかけて20-60代の既婚男女に対してインターネット経由で行われたもので、有効回答数は500人。男女比、10歳単位での世代構成比は均等割り当て。
語源などについては【「へそくり」の由来は何だろう?】で詳しく解説しているが、夫婦間ではお互いに知られないように金融資産を貯めておく「へそくり」が存在する場合がある。戦国武将山内一豊の妻・千代のへそくりの逸話(事実か否かは別として)は有名な話。
今調査対象母集団では妻の立場にある人は26.8%、夫の立場にある人は32.4%が「配偶者はへそくりをしている」と考えている。夫の方が「していると思う」以外に「分からない」との回答が多く、夫から見て妻のお金周りの管理は、目が行き届かない場合が多いことがうかがえる。
↑ 配偶者はへそくりをしていると思うか
今調査対象母集団の男性は女性と夫婦で一対になっているわけではないので、あくまでも平均論としての話になるが、今回調査では夫も妻もほぼ同率、45%前後がへそくりをしている結果となった。互いへのへそくり疑念よりも多くの割合で、実際に配偶者に内緒でお金などを貯めていることになる。しかもこの値は「分からない・答えたくない」は除いてあり、実際にはへそくり率は5割に届いているかもしれない。
↑ へそくりがある人の割合
気になるのがへそくり額の実態。答えた人に限定した平均額は138万円。ややイレギュラーがあるが歳を経る程高額となり、60代では300万円近くに達する。
↑ へそくり平均金額(無い人・分からない人・答えたくない人は除く)(万円)
夫と妻とではわずかに妻の方が額が上。しかし6万円くらいなら誤差の範囲。ただしこの平均に届くには、40代まで少しずつ蓄積を続ける必要がある。50代でやや減るのは、詳しくは機会を改めるが、妻のへそくりの使い道の最上位にある「子供のため」で、多少なりとも引き出すからかもしれない。
なお配偶者のへそくりに対しては、夫・妻共に寛容な感想を抱いている。「特に何も感じない」が4割近く、「ありがたい」が2割強という結果が出ている。配偶者のへそくりに気がついても、場合によっては見て見ぬふりをするのも、夫婦円満の秘訣なのかもしれない。
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