ブログの更新を止めた理由、トップは男女とも「面倒になったから」
2013/03/26 08:45
ライフメディアのリサーチバンクは2013年3月19日、ブログに関する調査結果を発表した。それによると調査対象母集団のうちブログの登録はしているが更新を止めてしまった人、あるいはブログに登録していたが登録を解除して辞めてしまった人に対し、なぜブログの更新を止めた・辞めたのかを聞いたところ、最上位の理由として挙げられたのは「更新が面倒」だった。5割強が理由として挙げている。次いで「他の事に忙しくなった」「飽きた」が続いている(【発表リリース】)。
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今調査は2013年3月5日から13日にかけて10代から60代の男女を対象にインターネット経由で行われたもので、有効回答数は6566人。男女比はほぼ1対1だが、世代構成比で見ると男女の差が大きく出ている(男性は10代から10歳区切りで56人・312人・704人・984人・746人・429人、女性は72人・452人・1095人・1072人・479人・165人)。
先の記事【ブログを今でも継続更新している人は1割強、女性がやや多い傾向】で解説した通り、今調査対象母集団では男性8.2%・女性7.4%がブログに登録しているものの更新はストップ状態、男性6.3%・女性6.4%は過去に登録していたが辞めてしまった(登録を取り消した)と答えている。男性は現在もブログを更新している者以上、女性もそれに迫る割合で「かつてブロガーだった」状態の人がいることになる。
↑ ブログ(SNS内サービスは除く)を利用しているか(再録)
ではなぜこれらの人は、ブログの更新をしなくなった、あるいは辞めてしまったのだろうか。複数回答で聞いたところ、最上位についた理由は「更新が面倒になったから」だった。男性で50.1%、女性では55.8%が「面倒だからやめた」と答えている。
↑ ブログの更新をしなくなった、辞めた理由は(複数回答。ブログに登録しているが更新していない、ブログを辞めた人限定)
ブログを継続する理由はさまざまで、日記代わり、情報発信のプラットフォームとして、社会貢献、コミュニケーションツール、ストレス解消、自分の影響力の伝播など、人によって多種多様な目的のもとに記事を書き、更新している。ところがその作業そのものが面倒で、ブログを続けることの便益を上回ってしまった場合、続ける理由は無くなってしまう。例えばストレス解消のためにブログを書いていたのに、更新そのものが面倒でストレスが溜まるのなら、何の意味も無いどころかかえってマイナスの影響すら受けてしまう。また、軽い気持ちでブログを始めたので、ちょっとした面倒さを覚えて、すぐに放り投げるという事例も多々あるのだろう(時としてそのような雰囲気をかもす、開始から数週間で更新が途絶えているブログを見かけることがある)。
第2位は「他の事に忙しくなった」。これはブログを更新するよりも高い優先順位の事柄が出来たことを意味する。例えば家事を終えたあとの余暇時間にブログを書いていた主婦が、パートを始めて時間が取れなくなったような場合である。
続いての理由はもっとシンプルで「飽きた」。始めた動機も強いものでは無く、それゆえにモチベーションも大して上がらず、放り投げてしまったところだろうか。あるいはある特定の目的、あるいは行動意識のもとでブログを続けていたが、その目的などを達した、あるいは失ったなどの理由で、やる気が続かなくなった場合も考えられる。
ソーシャルメディア系の調査では必ずといってよいほど登場する「他のSNSを利用するようになった」だが、今調査ではさほど高い値は出ていない。精々2割前後に留まっている。最初の再録グラフにもある通り、ブログへの登録経験自身が無い人も7割近くいることを合わせて考えると、元々ブログは読む人が多数で、書く人はそれほど多くなかったのかもしれない。
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