インターネットを使う子供を持つ母親、「有害サイト対策」は5割強

2013/03/25 14:45

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インターネットをする子供と母親ビデオリサーチは2013年3月12日、満3歳-満12歳の子供を対象にした「キャラクターと子供マーケット調査」の2012年12月度の調査結果を発表した。それによると調査対象母集団のうちパソコンでインターネットを利用する子供を持つ母親のうち、それに有害サイト対策を施している人は5割強にとどまっていることが分かった。また子供がネットを使う際に出来るだけ一緒にいるように配慮している人も約6割でしかない(【発表リリース】)。



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今調査は2012年12月3日から9日にかけて、東京駅を中心とした半径30キロ圏内に居住する、調査時に満3歳-満12歳の男女個人(中学生は除く)に対し、郵送調査で行われたもので、有効回答数は617人。回答の記入者はすべての対象者の母親あるいは同代行者。調査対象は住民基本台帳の性・年齢構成比を基に抽出されている。

先に【3-6歳児でもパソコン利用率2割超、子供のみでの利用も1割近く】で記した通り、今調査対象母集団においてはパソコンを用いたインターネットの利用率が38.2%に達している。

↑ 年代別 インターネット利用率(再録)
↑ 年代別 インターネット利用率(再録)

それではそれらインターネットへアクセスしている子供がいる母親は、子供のネット関連のしつけなどについて、どのような考えを持っているのだろうか。4つの設問を掲げ、あてはまるか当てはまらないかで5段階から1つを選んでもらった結果が次のグラフ。

↑ インターネットに関する子供のしつけ・意識(インターネットへアクセスする子供を持つ母親回答)
↑ インターネットに関する子供のしつけ・意識(インターネットへアクセスする子供を持つ母親回答)

賛成意見は反対意見より多いものの、「インターネットを使うことで多種多様な見聞を得られる」という点ですら、母親の視点では全面的な賛意があるわけではない。多分に懐疑的・どちらとも判断しかねる状態なのが分かる。

一方で8割超の母親は「子供がインターネット上で何を見聞きしているのかが気になる」と、子供のネット上での行動に疑心暗鬼状態にある。気にしていない人は1割にも満たない。ならば常に子供のそばにいてチェックをしたり、あるいは有害サイト対策(フィルタリング)を施すなどの対処をすべきなのだが、一緒にいる人は約6割、対策を実施している人は5割強でしかない。幼い時分での子供のインターネット利用に不安を抱き、気になるものの、それらのもやもや感を少しでも払拭するような行動にはあまり積極的でない、意識と行動にやや離れのある母親像が見えてくる。

フィルタリングに関しては母親自身の知識不足や面倒さ、子供の懇願による規制解除(安心度の強い対策ソフトほど、通常のサイトまでブロックしてしまうリスクが高まる)もあるのかもしれない。しかし保護者が常時子供のそばにいてチェックすることが難しい以上、その身代わりとなる対策ソフトは大いに活用すべきだろう。



■関連記事:
【利用は5割強・子供の携帯電話におけるフィルタリングの利用状況】



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