パソコンを使う子供達、何をしている、何を見ている?

2013/03/21 07:55

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子供のインターネットビデオリサーチは2013年3月12日、満3歳-満12歳の子供を対象にした「キャラクターと子供マーケット調査」の2012年12月度の調査結果を発表した。それによると調査対象母集団のうちパソコンを使っている子供においては、9割近くがインターネットを利用していることが分かった。またそのインターネット利用者においては8割近くがウェブサイトの検索や閲覧をしている。閲覧するサイトはYouTubeがもっとも多く、次いでYahoo!キッズが続いている(【発表リリース】)。



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今調査は2012年12月3日から9日にかけて、東京駅を中心とした半径30キロ圏内に居住する、調査時に満3歳-満12歳の男女個人(中学生は除く)に対し、郵送調査で行われたもので、有効回答数は617人。回答の記入者はすべての対象者の母親あるいは同代行者。調査対象は住民基本台帳の性・年齢構成比を基に抽出されている。

以前別記事で記したが、今調査対象母集団においては全体のうち4割強がパソコンを、3割強がそのパソコンを用いてインターネットを利用している。

↑ 年代別 パソコン利用率(再録)
↑ 年代別 パソコン利用率(再録)

↑ 年代別 インターネット利用率(再録)
↑ 年代別 インターネット利用率(再録)

それではそれらパソコン、さらにはインターネットを利用している子供たちは、どのような利用スタイルをしているのか……というのが今回スポットライトを当てる項目。まずはパソコン利用者における利用内訳。資料には4項目のみ(実質的には3項目)回答項目が記されているので、それをすべてグラフ化する。

↑ 年代別 パソコン利用内訳(複数回答、PC利用者限定)
↑ 年代別 パソコン利用内訳(複数回答、PC利用者限定)

インターネット(ウェブブラウジング以外に電子メールやオンラインゲーム、動画・音楽視聴などを含む)を利用する人は86.4%。歳が上がるに連れてその比率は高まり、10-12歳(小学校高学年)では94.5%に達する。教育ソフトでの学習とゲームソフトで遊ぶ率はほぼ同じ(といってもよく見ると前者は歳と共に減り、後者は増える)。

パソコン利用者の大部分が行っているインターネット。具体的にはどのようなことをしているのか。世代別利用状況が公開されていないのが残念だが(各層の回答数が少なく、ぶれが生じているのかもしれない)、全体としてはウェブサイトの閲覧が圧倒的で8割近く、次いで動画のダウンロード・視聴が続いている。

↑ インターネットですること(複数回答結果、インターネット利用者限定)
↑ インターネットですること(複数回答結果、インターネット利用者限定)

オンラインゲームをプレイする人が多いイメージがあるが、実際には圧倒的に検索の利用や各ウェブサイトの閲覧が占めている。概算だが、調査対象母集団全体では約3割が、インターネットを使って検索・サイトの閲覧をしている計算になる。

具体的に観ているサイトは上位3項目しか公開されていないが、その3項目は次の通り。

↑ 閲覧するサイトトップ3(複数回答結果、インターネット利用者限定)
↑ 閲覧するサイトトップ3(複数回答結果、インターネット利用者限定)

動画共有サイトYouTubeが最上位で43.6%。インターネットを利用している3-12歳児のうち4割強、調査対象母集団全体では約17%がYouTubeを利用している。大人が思っている以上に、子供たちはYouTubeで動画を楽しんでいるようだ。次いで多いのはYahoo!キッズで34.7%、キャラクターの公式サイト(各キャラを全部合わせた数)が27.5%と続いている。

Yahoo!キッズはともかく、YouTubeやキャラクター公式サイトの利用頻度の高さは、意外性、そしてなるほど感を覚えるものがある。今後は増えるだろうが、現時点ではこの年齢層におけるインターネットの利用性向を推し量れるデータは多くはないため、留意する価値のある結果といえよう。


■関連記事:
【家庭内での子供のインターネット利用状況(2011年分反映版)】
【YouTube、ニコ動、FC2動画…オンライン動画御三家の利用者世代構成比を探る】



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