3-6歳児でもパソコン利用率2割超、子供のみでの利用も1割近く
2013/03/18 11:30
ビデオリサーチは2013年3月12日、満3歳-満12歳の子供を対象にした「キャラクターと子供マーケット調査」の2012年12月度の調査結果を発表した。それによると調査対象母集団においては、全体で4割強がパソコンを使っていると回答した。子供のみが使っているのは1/4を超えている。3-6歳に限っても、2割強がパソコンを利用し、1割近くが子供だけで使っていると回答している(【発表リリース】)。
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今調査は2012年12月3日から9日にかけて、東京駅を中心とした半径30キロ圏内に居住する、調査時に満3歳-満12歳の男女個人(中学生は除く)に対し、郵送調査で行われたもので、有効回答数は617人。回答の記入者はすべての対象者の母親あるいは同代行者。調査対象は住民基本台帳の性・年齢構成比を基に抽出されている。
【家庭内での子供のインターネット利用状況(2011年分反映版)】などにもあるが、昨今においては小学校に入る前の子供でも、パソコンに触れる(自分で操作する)機会を持つ事例が増えてきている。世帯内にパソコン、インターネットが浸透しているからに他ならない。さらには携帯電話経由でその世界に足を踏み入れる場合もあるほど。
今回調査対象母集団は3-12歳と、小学生までを対象にしている。彼ら・彼女らのパソコン利用率、さらにはインターネット利用率はいかなるものだろうか。まずはパソコン利用率(インターネットの利用の有無は問わない)。全体では44.2%が利用していると答えている。
↑ 年代別 パソコン利用率
さらに25.6%は子供のみでの利用。ここまでパソコンが浸透しているのか、と少々驚く人もいるだろう。
世代別に見ると、3-6歳はさすがに低めだが、それでも21.1%・子供のみ使用は9.6%。小学校に上がるとパソコン利用率は51.4%・子供のみ利用は26.8%に跳ね上がる。ゲームに、教育ソフトの勉強に、そしてインターネットの利用にと、多種多様な活用が想像できる。
これらはパソコンの利用率であり、インターネットの利用率ではない。ソフトウェアの利用のみ許可され、インターネットの利用は保護者から許されていない場合もある。そこでインターネット利用(ブラウザ利用の他、動画視聴、オンラインゲーム、音楽聴取などまで含む)をしているか否かを聞いたのが次のグラフ。「パソコンを使っている人」のうち何割か、さらには属性世代全体に対する比率を算出した。
↑ 年代別 インターネット利用率
全体ではパソコン利用者の86.4%、調査対象母集団の38.2%がインターネットを利用している。3-6歳に限るとパソコン利用者の77.4%、該当年代の16.3%。小学生前の子供でも約1/6はすでにインターネットへのアクセスを果たしている計算になる。これが小学校高学年になると、パソコン利用者のうち94.5%、該当年代全体でも64.6%という高い値を示す。
なお今件の「インターネットへのアクセス」は、あくまでもパソコン経由によるもの。携帯電話・スマートフォン経由によるアクセスを加えれば、もう少し値は上乗せされるはず。欧米諸国の動向と比べればまだ立ち遅れは否めないものの、確実に子供達にもパソコン、インターネットの利用が浸透していることを、あらためて実感させる結果といえよう。
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