料理にレシピを使う女性約8割、しかしネットで検索するのは……
2013/03/10 14:00
マルハニチロホールディングスは2013年2月27日、料理レシピに関する調査結果を発表した。それによると週一以上・自宅で夕食を作る女性から成る調査母体においては、約8割の人が料理レシピを使うことが分かった。インターネットで料理レシピを検索する人も7割強に達している。世代別に見るとレシピ利用者は頻度はともあれ利用者率に大きな違いはないものの、ネットでの検索利用者は若年層ほど多く、歳を経るに連れて減る傾向がある(【発表リリース一覧ページから「料理レシピに関する調査」】)。
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今調査は2013年1月18日から23日にかけて携帯電話を用いたインターネット経由で、週に1日以上自宅で夕食を作る20-59歳の女性に対して行われたもので、有効回答数は1000人。世代構成比は20代・30代・40代・50代で均等割り当て。調査実施機関はネットエイジア。
調査対象母集団選別のための事前調査(20-50代女性対象)によると、77.5%の人が週一以上で自宅にて夕食を作ると答えている。
↑ 自宅で夕食を作る頻度(事前調査)
中には1割ほど「夕食は自宅で作らない」という人もいる。外食一本か、それとも配偶者や親に作ってもらっているのかもしれない。また、歳を経るほど頻度は高まり、50代になると3/4強が「ほぼ毎日自宅で夕食を作る」と回答している。
この「週一以上で自宅にて夕食を作る女性」を本調査対象母集団とし、料理のレシピを使う頻度を聞いたところ、8割強の人がそれなりに利用すると回答、さらに3割近くは「よくある」と答えている。
↑ 料理レシピを利用する頻度
概して歳を経るほど料理レシピの利用頻度が減少するのは、レシピ内容を覚え(=自前の料理レパートリーが増え)、レシピに頼らずに調理できる機会が増えたからだと考えられる。もっとも頻度は別にして「料理レシピを使う人の割合」そのものは、世代間で大きな変化がないとの結果が出ているのは興味深い。
一方、レシピの中でも昨今では重宝されている「インターネット上のレシピ」を探すため、検索する頻度を聞いたところ、こちらは明確に頻度・利用そのもの双方で世代間格差が生じる結果となった。
↑ インターネットで料理レシピを検索する頻度
20代では85.6%の人が「よくある」「時々ある」「たまにある」の検索頻度、つまりそれなり以上に検索していると回答しているが、50代では62.0%にまで減少する。レシピを使う頻度そのものに世代間格差がないのに、ネット検索では差が出るのは不思議に思えるが、これは中堅層以降の人がレシピを使う際、雑誌やテレビ、新聞など、既存の媒体を活用するからに他ならない。
出来上がる料理に違いはない。しかしレシピの取得元においても世代ギャップ・デジタルギャップが生じるのは、当たり前の話には違いないものの、同時に不思議な感覚を覚えるものである。
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