入浴時間、男女別ではどちらが長い?(最新)

2024/12/05 02:50

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2024-1128多くの人にとって入浴は疲れをいやしてくれるものに他ならない、とても大切な生活行動の一つである。同時に、多分にプライベートな行動であることから、他人の事情を推し量ることは難しい。今回は総務省統計局が2022年8月31日以降順次結果を発表している2021年社会生活基本調査の結果を用いて、入浴時間の実情を確認していくことにする(【令和3年社会生活基本調査】)。

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今調査の調査要綱は先行記事の【ボランティア活動の実態(最新)】を参照のこと。次に示すのは入浴時間(湯船につかる以外にシャワーやサウナ、銭湯などの利用も含む)の平均時間。全体としては男性29分・女性34分となり、女性が男性より5分ほど長い計算になる。

↑ 入浴時間(分)(2021年)
↑ 入浴時間(分)(2021年)

全体としてだけでなく、75歳以上をのぞく全年齢階層において女性の入浴時間は男性を上回っている。差異がもっとも大きいのは10-14歳における8分差。現役世代では6-7分の差異があり、女性が念入りに入浴している状況がうかがえる。あるいは「非入浴者も含んだ平均」であることから、男性の方が女性よりも入浴をしていない人が多く、平均値を下げているのかもしれない(忙しさや、衛生面への気配りの差があるのだろう)。もっとも、
65歳以上では差が縮まり、75歳以上では男女ともに同じ時間となる。

今調査で入浴時間を調査し始めた2006年以降の動向についてまとめたのが次のグラフ。

↑ 入浴時間(男性、分)
↑ 入浴時間(男性、分)

↑ 入浴時間(女性、分)
↑ 入浴時間(女性、分)

まだ4回分しか結果が出ていないが、男性では一部で異なる動きをしている年齢階層もあるものの、女性ではおおよそ入浴時間が延びる傾向があったことが確認できる。昨今では(防水の手立てをした上で)スマートフォンを持ち込む事例も増えており、また入浴を家族のコミュニケーションの場と見なしてさまざまな遊びをしてもらえるような商品の展開も行われている。色々と「楽しむ」手立てが増えたために、入浴時間が延びる傾向を示しているのかもしれない。

一方で直近の2021年に限ると、男性はおおよそ延び、女性は短くなっている。新型コロナウイルスの流行で在宅勤務者が増え、男性は時間に余裕ができたために長風呂に、女性は逆に家族、特に夫が自宅にいる時間が増えて忙しくなったことから、入浴時間も減ってしまっているのかもしれない。

また、入浴全般の注意事項として、あまりにも長湯をすると身体に過度の負担がかかることもある点を挙げておく。特に高齢者にはくれぐれもご注意されたい。


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