米Facebook利用率67%、若年層なら83%…最新米SNS利用動向
2013/02/18 14:45
アメリカの調査機関【Pew Research Center】は2013年2月14日、主要ソーシャルネットワーキングサービス(Social Networking Service、SNS。今件ではソーシャルメディアより定義が狭く、ブログや掲示板は該当しない)に関するアメリカでの最新普及率に関する報告書【The Demographics of Social Media Users ― 2012】を発表した。今回はその中から「対象としているSNSの利用率」について見ていくことにする。
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今調査は2012年11月14日から12月9日にかけてアメリカ合衆国内に住む18歳以上の男女に対し、RDD方式で選択された電話番号を用いた電話インタビュー形式(英語)で行われたもので、有効回答数は2261人。固定電話で回答した人は1353人、携帯電話で回答した人は908人(そのうち471人は固定電話無し)。統計結果は国勢調査に基づきウェイトバックが行われている。また調査対象母集団のうちインターネット利用者は1802人(79.7%)。ただしFacebook関連の値は【数週間距離を置いた経験を持つ米Facebook利用者、その理由は……】などで記した別調査「Coming and Going on Facebook」(2012年12月実施)の値が用いられている。
まずは対象となったものも含めた、SNSの全体的な利用率。一連の調査の個別対象とはならないLinkedInやGooglPlusまで含めた値で、利用頻度は問わない。
↑ 何らかのSNS(Facebook、ツイッター、Printestなど)を使っているか(インターネット利用者限定)(米、2012年11-12月)
全体ではインターネット利用者のうちほぼ2/3の人が何らかのSNSを利用している。ネット利用の有無を問わなければ「米大人の5割強がSNSを使っている」との計算になる。
世代別では若年層ほど利用性向が高いのは、デジタル系サービスの常。一方、その他の属性区分では世帯年収の最下層・居住地域の都市部でやや高めの値が出ているぐらいで、大きな違いはない。SNSそのものが世間一般に広く浸透している証でもある。
主要SNS別に全体的な利用状況は次の通り。やはりFacebookが圧倒的な値。
↑ どのSNSを使っているか(インターネット利用者限定)(米、2012年11-12月)
ネット利用者の2/3がFacebook利用者…というより(調査時期が微妙に異なるので厳密にはイコールではないが)何らかのSNSを使っている人は全員が少なくともFacebook利用者であるという計算になる。
次いで多いのはツイッターで16%。ただしPinterestが15%でほぼ同数。2012年8月に実施された同様の調査の結果【Pinterest、Instagram、Tumblr、確実に浸透中・サイト上での画像・映像共有サービス】では12%だったのと比較すると、Pinterestの利用者は確実に増加中であることがうかがえる。
画像処理系SNSとしては方向性が異なるが、やはり知名度は高いInstagramは13%、そしてTumblrは6%。それぞれ一定の利用率を見せているが、やはりFacebookの圧倒的な値の前には、やや見劣りしてしまう。見方を変えれば、Facebook以外にはまだ十分以上の「伸び代」があるともいえる。
今後これらサービスがどこまで浸透率を上昇させていくか、特にFacebook以外の新興勢力の動向が気になるところだ。
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