バレンタインデーの意義、「意中の人に告白の機会」はわずか3.7%
2013/02/15 08:45
ライフメディアのリサーチバンクは2013年2月6日、バレンタインに関する調査結果を発表した。それによると女性から成る調査対象母集団においては、バレンタインデーの意義について「配偶者や彼に、愛や感謝を伝える日」と考えている人はほぼ4割に達し、選択肢の中ではもっとも多くの人が同意を示していることが分かった。「お世話になっている人に感謝を伝える日」が次いで2割強、さらには「色々なチョコレートが楽しめる日」が続いている。「意中の人に告白の機会」はわずか3.7%でしかなかった(【発表リリース】)。
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今調査は2013年1月26日から30日にかけてインターネット経由で20代-50代の女性に対して行われたもので、有効回答数は1000人。世代配分は10歳区切りで均等割り当て。
今回のバレンタインデーに、女性陣はどのようなタイプ・思惑のチョコレートを用意している(いた)のか。調査対象母集団で未婚や既婚、彼氏のある無しは尋ねておらず、あくまでも「世間全体のばらつき状態の中で」という前提で見てほしいが、それによればチョコレートを用意している人は67.9%。1/3強に達している。
↑ 今年のバレンタインデーにどのようなチョコレートを用意するか(複数回答)(再録)
チョコレートを用意していない人でも、当日には何か代わりに贈り物をしたかもしれない(今件調査ではそこまでの調査項目は無い)。年に一度ということもあるが、バレンタインデーには女性主導で主に男性に対してアクションを起こせる日には違いない。
それでは女性自身はバレンタインデーをどのように考えているのだろうか。意義、自分自身としての定義を複数回答で答えてもらった結果が次のグラフ。最多同意意見は「配偶者や彼に、愛や感謝を伝える日」で、39.8%の同意者を得る結果となった。
↑ バレンタインデーとはどのようなものか(複数回答)
配偶者にしても彼氏にしても、すでに相愛関係にあることに違いは無い。二人の間の愛情の再確認、または日頃のお世話や頼り甲斐への感謝の意思表明による、絆の維持強化と考えれば良い。普段はなかなか言い出せない話だが、バレンタインデーというイベントにかこつければ、気持ちを伝えることができる。
愛情レベルの意識はしていないにしても、普段お世話になっている人(男性)に、感謝の気持ちを込めてプレゼントを渡す。このようにとらえている人は23.7%。やはりバレンタインデーを良い機会として活用している事例。
女性自身の食欲を充足できると考えている人もいる。第3位の「色々なチョコレートが楽しめる日」がそれだ。バレンタインデー当日だけでなく、数週間位前から各企業ではギフト用にと、多様なチョコレートを展開している。スイーツ、特にチョコレート好きな女性にとっては、夢のような状況。しかもある程度まとまって購入しても、はたから見れば「バレンタインデー用だな」と認識されるので、何の気兼ねも要らない(やや後ろめたさを覚える人もいるだろうが)。
一方、半ばバレンタインデーにおける本来の目的であった「意中の人に告白の機会」との回答は3.7%でしかない。回答者の多分が学生ではなく社会人であることから、告白の意味が重くとらえられてしまう可能性は高い。そのような内容をバレンタインデーですると、軽く見ているのではと誤解されるのを恐れているのかもしれない。
当初の、そして日本独特の傾向でもある、バレンタインデーにおける「女性が男性に愛の告白を兼ねてチョコレートを贈る」という風習も、半ば薄れている感はある。それでも告白するのには良い機会には違いないし、込められている感情が愛情では無く感謝の気持ちであったとしても、男性にとっては嬉しいことに違いはない。今年はもう過ぎてしまったが、来年に向けて色々と思いを巡らしてほしいものだ。
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