大学生が一番お寝坊!? 年齢階層別の起床時刻(最新)
2024/12/02 02:32


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今調査の調査要綱は先行記事の【ボランティア活動の実態(最新)】を参照のこと。
人は概して寝ている間は何もできず、起きてはじめて自分の意思に従い行動することが可能となる。よって就寝時刻が同じ場合は、早く起きたほうが多様な生活行動をとれる。やらねばならない用事が多く早起きせざるを得ない人もいれば、自分の趣味のため、さらには自然に早起きしてしまう場合もあるだろう。
次に挙げるグラフは男女・曜日別、そして年齢階層別の平均起床時刻の動向を記したもの。男女共に、曜日を問わず、20-24歳がもっとも遅起きとなっている。

↑ 年齢階層・曜日別起床時刻(男性、時:分)(2021年)

↑ 年齢階層・曜日別起床時刻(女性、時:分)(2021年)
成人では概して女性の方が起床時刻が早い。これは別記事でも記した通り、朝の家事で忙しく、少しでも時間を確保するためのもの。一方男女とも20-24歳がもっとも遅起きとなり、以後少しずつ高齢層になるまでは早起きに移行していることが分かる。「遅起きピーク」の20代前半は多くの人が大学生であることから、時間的にルーズな生活を過ごしていることは容易に想像できる。
実際、ライフステージ別の起床時刻を見ると、大学生などの区分がもっとも遅起きとなっている。

↑ 就業状態・曜日別起床時刻(時:分)(2021年)
大学生などは土日には9時前後まで寝ているのが確認できる。
もっとも大学時代を過ぎると、一様に少しずつだが早起き化していく。70代以降は歳を取るに連れて逆に起床時間が遅くなるが、現役世代と比べて「お年寄りは早起き」との話はおおよそ間違いはない。
余談になるが、男女で平日・年齢階層別の起床時刻を比べると次の通りとなる。

↑ 年齢階層・男女別起床時刻(平日、時:分)(2021年)
大学時代がもっとも遅起き、あとは年を取るに連れて早起きとなる点は変わりない。一方成人となった以降は男女差がほぼ一定のまま推移しているのが分かる。これは多分に「配偶者や子供向け・朝の支度時間を少しでも工面するための」早起きと考えられる。子供が成人化する50歳以降、差異が急速に縮まるのも、その理由ならば説明がつく。
男女の差異は20-30分。一日だけならともかく、平日は毎日繰り返されることを考えれば、感謝せずにはいられないとの男性諸氏は少なくあるまい。
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