20代女性の6割近くは「ソーシャルメディアが生き方に影響を与える」
2013/02/15 07:55
セルコホームは2013年1月31日、住まい方に関する意識調査の結果を発表した。それによると調査対象母集団においては、ソーシャルメディアが個々の生き方・人生の価値観に影響を与えると考えている人は4割強に達していることが分かった。否定派は6割近くに及ぶ。男女別ではやや女性の方が肯定派が多く、世代別にまで区分すると20代女性の肯定派は際立っており、6割近くに及んでいる(【発表リリース】)。
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今調査は2012年12月5日から12日にかけて携帯電話を用いたインターネット経由で行われたもので、有効回答数は2000人。男女比は1対1、世代構成比は20代・30代・40代・50代で均等割り当て。調査実施機関はネットエイジア。
先に別記事で記した通り、今調査ではテレビ、新聞、雑誌、そしてソーシャルメディア以外のネットメディアとソーシャルメディアの5項目を選抜し、それぞれのメディアが価値観にどの程度影響があるかを尋ねている。テレビの影響力は非常に大きく、「影響あり派」は77.8%に達する結果となった。
↑ 生き方・人生の価値観にどの程度影響を与えるか(再録)
今回はこの中からソーシャルメディアに厳選し、性別、さらには世代別に区分した上で動向を見ていくことにする。再区分した結果が次のグラフ。
↑ 生き方・人生の価値観にどの程度影響を与えるか(ソーシャルメディア)
男女差は大きくはないものの、やはり女性の方が肯定派が多い。特に完全な否定派の値で5%ポイントほど差が出ているのが印象的。
一方世代別に見ると、男性は概して「若年層の方が肯定派が多い」、女性は「20代で飛びぬけて肯定派が多く、それ以降は横ばい」の結果が出ている。ソーシャルメディアに接し、親しんでいる時間が長い若年層ほど「影響を受ける」との意見が強くなるのは当然の話だが、それでもなお20代女性の動きは注目に値する。
女性は元々口コミを好むことから(参考:【女性がクチコミ大好きな理由とは?】)、ソーシャルメディアとの相性も良いことで知られている。今調査結果でも「影響を与える派」の値はほぼ男性と同じものの、「全く影響を与えない」の値は明らかに男性より低く、傾注している分だけ影響を受けていることがうかがえる。そして20代女性の場合、多くの人が長時間に渡り利用し、日常生活に組み込まれてしまっていることから、影響を受けているとの意見も多くなったと考えられる。
今後時代の流れやさらなるソーシャルメディアの普及に連れ、20代女性のような動きを他世代や男性でも見せて来るのか、それとも逆に20代女性の動きが大人しくなるのか。今後の追調査による結果を見たいところではある。
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