スマホはあるけどネットショッピングには使わない、理由は「画面が見にくい」
2013/02/11 14:00
2013年1月30日にライフメディアのリサーチバンクが発表したインターネットショッピング(ネットショッピング)に関する調査結果によると、調査対象母集団で過去1年間に1度でもネットショッピングの経験がある人では、その買物の際に使った端末として「パソコン」を挙げる人が最多回答率となり、ほぼ100%に達していたのに対し、スマートフォンは1割強、タブレット端末は3%程度でしかなかった。さらにスマートフォンがあるのにネットショッピングで使わない理由には「画面が見にくい」を挙げる人がもっとも多く、約2/3に達していた。「パソコンで十分」「操作がしにくい」などが上位理由として続いている(【発表リリース】)。
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今調査は2013年1月18日から23日にかけてインターネット経由で行われた。有効回答数は1369人。世代構成は10-60代・10歳区切りでほぼ均等割り当て。男女比は669対700人。
先に別記事で記した通り、今調査対象母集団のうちインターネットショッピングを過去1年間にした人(87.0%)においては、その理由として「外出しなくても買い物できる」「価格が安い」などを上位に挙げている。そして利用する端末は圧倒的にパソコンが多く、スマートフォンやタブレット機などのモバイル端末は個々の普及率と比べても随分と低い。
↑ インターネットショッピングをする理由(過去一年間にした人限定)(複数回答)(再録)
↑ インターネットショッピングをどの端末で行うか(過去一年間にした人限定)(複数回答)(再録)
それではパソコン・スマートフォン双方を所有しているが、スマートフォンでインターネットショッピングをしない人は、なぜスマートフォンを使わないのだろうか。複数回答で聞いたところ、「画面が見にくい」という意見がもっとも多く、64.4%に達していた。
↑ スマートフォンでネットショッピングをしない理由(スマートフォンを所有しているが、インターネットショッピングをスマートフォンでしない人限定)(複数回答)
大きな面積を表示に使えるパソコンと比べ、スマートフォンは機動性重視のため、どうしても画面は小さくなる。スマートフォン向けに再構築されているウェブサイトならば、それなりに操作性は向上するものの、大画面のパソコンと比べれば難儀する点は多い。1画面での操作が原則で、パソコンのようにマルチウィンドウが使えないことに不自由さを覚える人も少なからずいる。この「使っている最中に難儀する」を意味する「-にくい」タイプの項目は、「操作がしにくい」「商品の検索がしにくい」などが上位に収まっており、操作系で十分洗練されてきたはずのスマートフォンでも、パソコンと比べると見劣りする場合が多いことを表す結果となっている。
これら「操作の上で難儀しがち」との点もあわせ、「パソコンがあればわざわざスマートフォンでネットショッピングをする必要もない」とする意見が2位、41.1%。機動性の高さを求める場面でならスマートフォンも意義を持つものの、現状ではあまり必要性を覚えないことになる。
男女別では女性が「画面が見にくい」「操作がしにくい」「商品の検索がしにくい」など「使用中の不便さ」の点で、男性は「パソコンで十分」というそもそも論的・包括的な視点で、対する性別以上に強い認識を抱いている。見方をかえれば、スマートフォンによる男性向け商品販売では「モバイルならではの利点」を前面に押し立て、女性向けでは「操作系の容易さ」を重点に作り上げていくことが求められよう。
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