積極貯蓄は入園まで!? 子供の成長と家計予算の変化を探る
2013/02/07 13:45
ベネッセコーポレーションは2013年1月28日、女性向けコミュニティサイト「ウィメンズパーク」内プロジェクト「主婦のきもちラボ」調査における、「家計予算」(家計内予算、やりくりの予定・計画)に関する調査結果を発表した。それによると、調査対象母集団における「2013年にもっとも予算を増やしたい項目」を第一子の年齢別に見ると、「妊娠中」から「0-2歳」において高かった「貯蓄・投資」の割合が、3歳以降は減少する傾向にあることが分かった。代わりに「教育費」の回答率が増えている。子供周りで負担が増加する入園時までに、将来に備えて貯蓄を重ねるようすがうかがえる(【発表リリース】)。
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今調査は2012年12月20日から2013年1月7日にかけて、「ウィメンズパーク」会員に対しインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1万4669人。全員女性で、世代構成比などは非公開。
先に別記事で解説したが、今調査対象母集団では2013年にもっとも家計内の予算を増やしたい項目は「貯蓄・投資」だった。過半数の人が同意を示している。
↑ 2013年にもっとも家計予算を増やしたい項目は(再録)
この回答項目に関して上位3項目の「貯蓄・投資」「教育費」「教養・娯楽費」を抽出、さらに第一子の年齢別に再計算してグラフ化したのが次の図。どの年齢も「貯蓄・投資」がトップなのには違いないが、値にいくつかの変化が生じているのが分かる。
↑ 2013年にもっとも家計予算を増やしたい項目推移(上位3位抽出、第一子の年齢別)
これはリリースでも指摘されているが、第一子が妊娠中・0-2歳の時点では「貯蓄・投資」の値が高めとなっている。ところが3歳以降になると5-10%ポイントのレベルで落ち、代わりに「教育費」が増加を見せる。13歳以降ではさらに一段階「教育費の増加」「貯蓄・投資の減少」という動きが見えてくる。
これはそれぞれ「幼稚園入園時」「中学校進学時」とタイミングを同じくしている。そのことから、子供の成長と共に「教育費」がかさむようになり、「貯蓄・投資」に回す余力が少なくなってくる様子を示していると考えれば、道理が通る。
見方を変えれば、将来、特に子供がいる世帯では子供のための貯蓄として、積極的に貯蓄・投資に回せるのは入園前ということになる。保険に加えて貯蓄の要素も兼ね合わせた「学資保険」の類の多くが、子供の誕生直後から入園前後、遅くとも小学校入学前を対象としたものが多いのも、理解が出来るというものだ。
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