今年の家計調整、女性が語る「もっとも増やしたいもの」は……

2013/01/30 20:00

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お金ベネッセコーポレーションは2013年1月28日、女性向けコミュニティサイト「ウィメンズパーク」内プロジェクト「主婦のきもちラボ」調査における、「家計予算」(家計内予算、やりくりの予定・計画)に関する調査結果を発表した。それによると調査対象母集団においては、今年2013年にもっとも家計予算を増やしたい項目は「貯蓄・投資」だった。ほぼ半数の人が同意を示している。一方もっとも減らしたい項目は「食費」で、数%ポイントの差で「水道光熱費」が続いている(【発表リリース】)。



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今調査は2012年12月20日から2013年1月7日にかけて、「ウィメンズパーク」会員に対しインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1万4669人。全員女性で、世代構成比などは非公開。

家計における財布のヒモを握る立場にいることが多い女性に向けて、2013年の家計でのやりくりにおいて、もっともお金の配分を増やしたい項目を挙げてもらった結果が次のグラフ。過半数の人が「貯蓄・投資」と答えた。

↑ 2013年にもっとも家計予算を増やしたい項目は
↑ 2013年にもっとも家計予算を増やしたい項目は

過去における似たような調査では、「やりくりをして足りない分は既存の貯蓄を切り崩してまかなう」という回答も少なくなかった。今件「貯蓄・投資」の項目への割り当てを増やしたいとの意見は、実態はともかく心理的にはある程度の余裕が出てきたことを意味する。また第2位に「教育費」が挙げられている点と合わせて考察すると、少しでも余裕が出来たら「将来に向けて投資を行う」姿勢が見受けられる。

一方第3位以下には「教養・娯楽費」「食費」「被服・美容費」「おこづかい」が挙げられるなど、「日常生活における娯楽」は極力維持、あるいは上乗せしようという心境が見受けられる。

それでは逆に、お金の配分を減らしたい項目には何が挙げられるだろうか。

↑ 2013年にもっとも家計予算を減らしたい項目は
↑ 2013年にもっとも家計予算を減らしたい項目は

最上位は「食費」、ほぼ同率で「水道光熱費」が続く。今件調査項目では「食費」は単独で、「内食」も「外食」も合わせてのものなので、この「食費」は多分に「外食」を意味するものと考えられる。また3位以降は「医療費」「通信費」「住居費」など、「日常生活に密着している」かつ「娯楽関係以外」のものが上位に挙げられている。

要は、「日々の非娯楽部分で少しずつ切り詰めながら」「日常生活での楽しみは極力維持」、そして「投資・貯蓄したお金」を元に、「大きな買い物を目指して頑張る」「自分の、家族へのご褒美的な使い方をする」「投資をして成長を楽しむ」さらには「日常生活のやりくりが難しくなった時の足しにする」など、さまざまな面への備えをしていると考えれば、道理が通る。

ただし、「減らしたい項目」の上位陣はいずれも、単純な切り口では削減は難しい。ましてや過去に節約を経験しているのなら、さらなる減額は困難に近い。さりとて無理に減らしていくとトラブルに遭い、かえって高くつく場合も十分考えられる(例えば保険の組み替えをして保険料を安く上げたら、肝心な時に適用範囲外のものが多く、かえって医療費が高くついてしまった事例)。

家計予算の足し引きは、くれぐれもバランスが取れる範囲で行ってほしいものだ。



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