写真8割強・動画4割強…米携帯電話利用者の映像系機能利用性向
2013/02/13 07:55


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今調査のうち片方は2012年8月7日から9月6日にかけてアメリカ在住の18歳以上の携帯電話(一般携帯・スマートフォン双方)に対して行われたもので、有効回答数は2581人。もう片方は2012年3月15日から4月3日にかけて行われたもので、有効回答数は2254人、そのうち携帯電話保有者は1954人。双方調査とも英語・スペイン語で実施されている。電話番号はRDD方式で選択され、結果には2011年分の国勢調査などによるウェイトバックが行われている。
以前別記事でも触れた通り、今回の2調査における「携帯電話所有者による利用性向」の概要は次の通り。原文では「使ったことがあるか否か」と尋ねているので、利用頻度は関係なく、経験のあるなしの結果。ちなみに設問中には「音声による通話」は確認できなかった(今件がデジタル系の機能利用の調査であると共に、「使うことが当たり前」という認識か)。

↑ 自分の携帯電話で次の行動をしたことがあるか(携帯電話保有者限定)(再録)
それでは写真機能についてはどうだろうか……ということで、詳しく精査したのが次のグラフ。男女で差異はほとんど無く、年齢・年収・学歴でそれなりの違いはあるが、案外差は小さい。

↑ 自分の携帯電話で写真撮影をしたことがあるか(米、2012年8月、携帯電話保有者限定)
もっとも値が低い属性は65歳以上だが、それでも44%が経験ありと答えている。若年層や高年収層では9割を超え、年収最下層でも77%、学歴が一番下でも65%が回答。「モバイル写真家」率は非常に高く、各種ハードルを越えた普及率を見せている。
一方動画撮影は利用率も低く、属性間の差異も大きい。

↑ 自分の携帯電話で動画撮影をしたことがあるか(米、2012年8月、携帯電話保有者限定)
動画撮影は概してスマートフォンに限定され、しかも撮影そのもの、そして撮影後の素材の利用方法もハードルが高い。必然的に利用率全体も下がるし、属性別での利用性向も世代別では大きな差が出る。年収≒学歴でそれほど違いが出ないのは、高年収では自ら撮影した動画の掲載で、プライベートな情報の漏えいリスクを恐れてのものかもしれない。
一方、18-29歳に限れば、7割近くの人が利用経験ありと回答している。スマートフォン利用率に近い結果でもあるが、若年層の携帯電話との親和性の高さを、改めて認識できる結果といえよう。
■関連記事:
【「固定電話のみ」世帯は7.8%…アメリカでの電話の種類別世帯普及率推移(2012年上半期まで)】
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