パソコンでOK…タブレット機非保有者における「購入・利用したくない」理由とは
2013/01/22 08:30
ライフメディアのリサーチバンクは2013年1月16日、タブレット機に関する調査結果を発表した。それによると調査対象母集団においては、タブレット機の保有比率は13.2%であることが分かった。そして非保有者のうち54.3%は購入・利用したいとは思わないと回答している。その人たちに理由を尋ねたところ、もっとも多かったのは「パソコンがあれば良い」、次いで「自分に必要とは思わない」が続く結果となった(【発表リリース】)。
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今調査はインターネット経由で2013年1月4日から9日にかけて、10代から60代の男女に対して行われたもので、有効回答数は3282人。男女比はほぼ1対1、世代構成比も10-60代で10歳区切りでほぼ均等割り当て。
以前別記事で展開したが、今調査対象母集団においては、タブレット機の保有率は13.2%。そして非保有者(「持っていない」との回答者)のうち、具体的に購入を検討している人は4.0%・現時点で具体的計画は無いが、今後欲しいと考えている人は41.7%との結果が出ている。
↑ 現在タブレット端末を保有しているか(再録)
↑ 今後、タブレット機を購入・利用したいか(「タブレット機非保有」回答者限定)(再録)
それでは「現在タブレット機を持っていない」人のうち「今後購入・利用したいとは思わない」人は、いかなる理由でタブレット機が要らないと判断しているのだろうか。複数回答で聞いた結果では、最も多くの人が挙げた理由は「パソコンがあれば良い」とするものだった。同意率は74.0%、ほぼ3/4に達する。
↑ なぜタブレット機を購入・利用したいと思わないのか(「今後タブレット機を購入・利用したいと思わない」人限定、複数回答)
タブレット機はスマートフォン以上に大きな画像と高い仕様を持ち、ノートパソコンに近い性能を有する。機動力はノートパソコンよりも高く、ちょうどノートパソコンとスマートフォンの中間的な立ち位置にあると考えて良い。「スマートフォン以上の事がノートパソコンより気軽に、持ち運べる環境で利用できる」という次第だが、「スマートフォンなり携帯電話以上の機能が必要なら、パソコンがあれば十分」「わざわざ高機能のパソコンより性能面で劣る環境を使う必要はない」「機動力の高さはスマートフォンで充足している」などの思惑があるのだろう。
第2位項目の「自分に必要とは思わない」も似たような理由。タブレット機ならではの便宜性、必要性が回答者自身には見つけられない、該当しないのなら、わざわざ手にする必要はないということだ(「便利」だと言われても、それを使う場が無ければ、言葉通り「宝の持ち腐れ」となる)。その観点では第3位もほぼ同じ。
第4位の「価格が高い」は、多分にスマートフォンなどと価格的に比較してしまっているようだ。iPadやiPad miniなどはそれなりの価格がするが、それは性能相応のもの。また昨今では昨年末に【アマゾン、日本向けKindle各種の予約受付開始】で伝えたアマゾンのKindleシリーズをはじめ、Android OS系のタブレット機の多くで、安価なものが展開されている。あるいはタブレット機の効用・利便性にさほど魅力を覚えず、単純な値段では無く「費用対効果の観点で」高いと考えているのかもしれない。
ちなみに男女別々に集計をすると、技術的な面では男性が高い回答率を示している。
↑ なぜタブレット機を購入・利用したいと思わないのか(「今後タブレット機を購入・利用したいと思わない」人限定、複数回答)(男女別)
他方、「スマートフォンがあればよい」「価格が高い」「自分に必要とは思わない」の3点では女性が男性よりも高い値を示している。自分の利用の限りではスマートフォンで十分、という女性が多いのだろう。
■関連記事:
【主要国のタブレット保有比率】
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