「もっと若者向けの自動車が欲しい」新成人は5割近くが希望

2013/01/18 11:55

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自動車持ちの若者ソニー損保は2013年1月10日、新成人に対するカーライフ意識調査結果を発表した。それによると調査対象母集団においては、自動車メーカーに対し(現行モデルよりもさらに)若者向けの自動車を作ってほしい」と望んでいる人は5割近くに達していることが分かった。地域別では男女とも都心部居住者より、地方居住者の方がやや強い要望を抱いているのが確認できる(【発表リリース】)。



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今調査は2012年11月29日から12月11日にかけて、新成人(1992年4月2日-1993年4月1日生まれ)男性500名・女性500名に対し、インターネット経由で行われたもの。実施機関はネットエイジア。

昨今良く語られる言い回し「若者の自動車離れ」に関し、その要因の一つとして、「若年層の需要に合った自動車が見当たらない」とする意見がある。消費者の需要に合わない商品を売るのには無理がある、ということだ。

そこで調査対象母集団の新成人に「自動車メーカーにはもっと若者向けの自動車を作ってほしい、と考えているか」を聞いたところ、約5割の人が同意を示していた。反対派は2割、態度留保は3割。

↑ 「メーカーにもっと若者向けの自動車を作ってほしい」
↑ 「メーカーにもっと若者向けの自動車を作ってほしい」

態度留保派が3割ほどいるのが気になるが、自動車業界に期待をしている人は半数近くにも達している。属性別では男女の差異は無く、居住地域別では地方が都心部と比べて5ポイント前後高い値を示している。自動車の必要性・必然性が高い地方だからこそ、「どのみち乗る、所有するのなら、せめて自分達のニーズにあったものが欲しい」との想いも強いのだろう。

それでは具体的にどのような点を工夫すれば、手を加えれば、若年層の需要に合う自動車となるのか。今調査では具体的にその点に関する設問は無い。しかしながら、「免許証を持つ・所有予定の人」で「自動車を購入する予定がある、しようかと考えている人」に対し、どのような自動車を選びたいか、そのポイントを聞いた結果は用意されている。

↑ はじめての自動車選びのポイント(3つまでの複数回答、上位限定)(運転免許証保有者・取得予定者で、自動車を購入する予定が無い人以外)
↑ はじめての自動車選びのポイント(3つまでの複数回答、上位限定)(運転免許証保有者・取得予定者で、自動車を購入する予定が無い人以外)

やはり一番多い意見は「価格」。自動車は保有してからもガソリン代や駐車場代、車検代など多種多様な費用がかかるが、「はじめの一歩」的な自動車そのものの代金はケタ違いに高い。また第3位に「燃費」が入っており、購入後の維持費の面でも、現状の自動車では満足できない、手が届かないとする意見も多数みられる。

「デザイン」「色」など自動車の様式の面で選ぶ人も多い。そして今件の主項目「メーカーにもっと若者向けの自動車を作ってほしい」に多分の賛同意見があるということは、現状の自動車のデザインや色に満足していない、不満を抱く若年層が多数いるということになる。

需要に合った商品を開発し、提供していくのは商売を成していく上で基本中の基本の話。消費者の貪欲な望みをすべてかなえるのは不可能ではあるが、打つべき手は打つ必要があると考えるのが道理といえよう。


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