「すぐ受信できるよう枕元に携帯を置く」44%…米携帯依存事情
2013/02/01 07:30
アメリカの調査機関【Pew Research Center】は2012年11月30日、アメリカにおける携帯電話(一般携帯電話・スマートフォン双方。タブレット機などは含まれない。以後「モバイル端末」と記すことも)の利用状況と、保有者がモバイル端末に対して思うことを調査した報告書【The Best (and Worst) of Mobile Connectivity】を発表した。今回はその中から「モバイル端末がいかに日常生活に浸透しているか、その様式」について見ていくことにする。
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今調査は2012年3月15日から4月3日にかけて、RDD方式によって選択された番号に対する電話による通話でのインタビュー形式で、18歳以上の男女に英語とスペイン語で行われたもの。有効回答数は2254人。固定電話による回答者は1351人、携帯電話での回答者は903人(そのうち410人は固定電話非保有)。回答者のうちインターネット利用者は1803人。各種国勢調査の結果に基づいたウェイトバックが行われている。
モバイル端末はほぼリアルタイムで通話、メール、SMSを受信し、その旨を利用者に教えてくれる。即時対応の義務は無いが、つい気になってしまうもの。そこで「寝ている時にもすぐ対応できるよう、枕元にモバイル端末を置いて寝たことがあるか」、そして「気が付かなかったけど実は電話が来ていたり、SMSが着信していたのではないか、と確認をしたことがある」かについて聞いたところ、モバイル端末保有者全体ではそれぞれ44%・67%の人が「ある」と答えた。次のグラフはそれらの設問の、世代別回答率。
↑ 携帯電話の着信と日常生活(モバイル端末保有者限定)
概して若年層の方が値が高く、モバイル端末が日常生活へ深く浸透していることがうかがえる。18-24歳では実に61%の人が「枕元にモバイル端末を置いたことがある」、81%が「気が付かないうちに着信していたかも、と確認した経験がある」としている。
世代を経るほど関心度・注力度・傾注度が減るのは、それだけモバイル端末と距離を置いているからに他ならない(今件は「モバイル端末保有者」に限定して聞いているため、保有率そのものには関係が無いことに注意)。自分がこれまで生活してきた時間のうち、どれほどをモバイル端末と接してきたか、その割合が、そのまま関心度、「少しでも早く、すぐにでも情報を取得し、反応をしたい」というリアルタイム感へのモチベーションに反映されるのだろう。
あるいはモバイル端末を介したコミュニケーション頻度、友人・知人の多少も影響している可能性はある。日々何通もSMSが来る人は「また着信が?」と確認したくなるが、1日1通来るか来ないか分からないような交友関係の持ち主なら、特に気にも留めないからである。
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