国別消費量トップは中国、では一人当たりは?…キリン、2011年のビール消費量を発表

2012/12/27 09:30

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グラフキリンホールディングスのキリン食生活文化研究所は2012年12月16日、2011年の世界主要国、地域、及び各国民一人あたりの消費量をまとめたレポートを発表した。それによると2011年の1年間でもっともビールを消費した国は中国で、全世界の消費量の1/4強に達していたことが分かった。次いでアメリカ合衆国、ブラジル、ロシア、ドイツなどが続く。国民一人当たりの量で比べると、トップはチェコ共和国となり、オーストリア、ドイツ、アイルランドが続いている(【発表リリース】)。



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今レポートは世界各国のビール協会などに対して独自に実施したアンケート調査と最新の海外資料に基づき、キリン食生活文化研究所が精査したもの。それによると2011年の1年間で消費されたビールの量は、世界全体で約1億8878万キロリットル。前年比で3.8%増となった。東京ドームで換算すると約152杯分とのこと。

そして国別消費量としては中国が1位。レポートによれば2003年以降9年間連続とのこと。

↑ 2011年ビール消費量(国別、上位陣)(万kl)
↑ 2011年ビール消費量(国別、上位陣)(万kl)

↑ 2011年ビール消費量(国別、シェア)
↑ 2011年ビール消費量(国別、シェア)

人口の大小が多分に影響していることもあるが、中国の消費量は段違いで、一国だけで世界全体の1/4強を占めている。次いでアメリカ合衆国が13.1%、ブラジルが6.9%、ロシアが5.1%、ドイツが4.8%と続いている。

一方インドは人口は多いものの一人あたりの消費量は少なく(後述する「一人当たり」では上位35位に入っていない)、全体量としても少なめ。また見方を変えれば、消費量上位10か国で、世界全体の約7割のビールを消費している計算になる。

この「国別人口の多い少ない」を考慮し、各国の国民一人当たりで算出したのが次のグラフ。最上位にはチェコ共和国がついた。その量、122.8リットル/年。単純計算で子供から大人まで3日で1リットルのビールを飲んでいることになる(日本の約2.8倍)。この人口には未成年者も含まれているので、実際にはもう少し多い量となる。

↑ 2011年ビール消費量(国別、国民一人当たり、上位陣)(リットル)
↑ 2011年ビール消費量(国別、国民一人当たり、上位陣)(リットル)

上位陣を見るとヨーロッパ諸国で占められているのが分かる。また、国別ではトップだった中国も、一人あたりで算出すると50位に落ち着く計算となる。見方を変えれば(二酸化炭素排出量周りでも触れたが)消費量が増えれば、国別の量でもさらに大きく伸びる可能性があるということになる。

レポートでも「過去10年間で、連続して一人当たり消費量を伸ばしているのは中国のみ。10年前比で1.7倍に増加」と言及している。同国の生活水準の向上と共に、エネルギーや消費財の需要が増えている現状を知る、貴重なデータとして覚えておくべき値といえよう。



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