2011/04/30
アメリカのスマートフォン市場、AndroidがApple iOSを追い抜く勢い
先日ようやく日本でもiPad2が発売されたが、一方でAndroid搭載のタブレット機もいくつか登場し、日本でもApple iOSとGoogle Androidの激しい火花が散る戦いが繰り広げられている。メイン市場となるスマートフォンならなおさらのことで、選択肢の多い事を喜ぶべきか、迷わされるのを憂うべきか、複雑な気分にすらさせられる。スマートフォンの浸透では遥かに先行しているアメリカでは、以前【アメリカのスマートフォンのシェア動向】で示したようにApple iOSを猛烈な勢いでAndroidが追撃している状況にあるのだが、先日米調査会社ニールセンが発表した報告書【ニールセンの報告(英語)】では、直近データとしてApple iOSとAndroidのシェアが逆転したというレポートのダイジェスト版が公開されていた。今回はこれに目を通すことにしよう。続きを読む "アメリカのスマートフォン市場、AndroidがApple iOSを追い抜く勢い"
東日本大地震後、今後の地震災害への備えは「非常持出品用意」が約半数。家族との事前打ち合わせも多数に及ぶ
サーベイリサーチセンターは2011年4月13日、東日本大地震に関連した心理・行動に関する調査結果を発表した。それによると調査母体において、本震後に「今後の」地震災害を想定して、非常持出品を用意すると考えている人は半数近くに達していることが分かった。また、家族との連絡方法や、離れ離れになった時の待ち合わせ場所を決める人も多数に及んでいる。男女別では女性の方が、地域別では地震の影響が大きかった関東地域の方が、対策実行率が高い傾向が確認できる(発表リリース)。続きを読む "東日本大地震後、今後の地震災害への備えは「非常持出品用意」が約半数。家族との事前打ち合わせも多数に及ぶ"
先日からiPhoneやアンドロイド(Android)OS端末で、位置情報収集に関して色々と騒がしい。端末の位置情報を記録したファイルが個々の端末内に保存されているということで、プライバシーの侵害ではないかとするものだ。これに対しアップル側では「無線LANスポットと基地局の情報」だと説明しているが(【ケータイWatch】)、その説明にも歯切れが悪いとの意見が多い。肌身離さず持ち歩くスマートフォンの位置情報なだけに、ユーザー側の想いも多種多様なことが推測される。折も折、アメリカの調査会社ニールセンでは2011年4月21日、アメリカでモバイルアプリを利用した人に対する位置情報の発信に関する調査結果を発表している(【日本語版は4月28日に公開、PDF】)。興味深い動きが確認できるので、今回はそれを紹介することにしよう。続きを読む "位置情報アプリ、米では過半数が「プライバシーが心配」"
毎月分配型投信、低年収だった人ほど「欲しいナ」傾向。でも……
フィデリティ投信株式会社は2011年3月25日、退職金の運用に関する調査報告書を発表した。それによると退職金をもらった退職者から成る調査母体において、投信(投資信託)のタイプとして「分配金を出さない、または年に1回しか分配金を出さないタイプ」よりも「毎月分配を出すタイプ」を選ぶ人は、現役時代に年収が低い人ほど多くなる傾向があることが分かった。しかし年収が低い人ほど投資そのものをしない動きも見せており、実際に購入するのではなく、単に毎月手元にお金が入るという観点で「毎月分散選択」を好む傾向が強いようだ(【発表リリース、PDF】)。続きを読む "毎月分配型投信、低年収だった人ほど「欲しいナ」傾向。でも……"
2011/04/29
リサーチ・アンド・ディベロプメントは2011年4月25日、東日本大地震の本震一か月後における、首都圏での生活・意識に関する調査結果を発表した。それによると調査母体では「本震一か月後に景気の悪化で生活が苦しくなること」「電力不足で不便な生活を強いられること」そして「大規模な地震の再発」の3点において、多くの人が不安・心配を抱えていることが分かった。特に景気の悪化に対しては、4割以上の人が強い不安を感じている([発表リリース、pdf])。続きを読む "【更新】地震後の 今後の不安は 「景気」と「電力」"
首都圏新築分譲マンション購入者の住宅ローン動向(2010年分データ反映版)
先に【2011年3月の新設住宅戸数、前年同月比2.4%減】で国土交通省が発表した新設住宅戸数の推移を記事にした際に、以前リクルートの発表を元に、首都圏の新築分譲マンション購入契約動向を記した、首都圏住宅ローン総額動向を記した記事(2009年分)を作成していたことを思い出した。こちらもすでに最新のものが【2011年3月15日付で発表されている(リリース、PDF)】のが確認できたので、今回はこちらの記事もデータを更新しておくことにした。続きを読む "首都圏新築分譲マンション購入者の住宅ローン動向(2010年分データ反映版)"
2011/04/28
家庭の節電対策、一番求められているのは「有効な節電方法」の情報
リサーチバンクは2011年4月22日、節電に関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、節電に関する情報として「どのような節電方法が有効なのか」を望む声がもっとも大きいことが分かった。また家庭内で使用している電力がリアルタイムで把握できる仕組みを望む人も過半数を超えている。特に東京電力管轄内では「リアルタイム使用電力の把握」を望む声が強い(【発表リリース】)。続きを読む "家庭の節電対策、一番求められているのは「有効な節電方法」の情報"
退職前に「しておけば」と後悔したこと、資産形成・趣味、そして……
フィデリティ投信株式会社は2011年3月25日、退職金の運用に関する調査報告書を発表した。それによると退職金をもらった退職者から成る調査母体において、「定年退職前にやっておけばよかったと後悔している事柄」としては「退職後の生活に心配しないだけの資産形成」を挙げる人がもっとも多く、約半数に達していた。次いで「余暇を楽しめる趣味を持つこと」「今後の資産運用に役立つ投資知識の習得」の順となっている。特に「今後の資産運用に役立つ投資知識の習得」は、退職金を投資に振り分けた人において高い値を示しており、実際に投資してから「もっと前から……」と後悔しているようすがうかがえる(【発表リリース、PDF】)。続きを読む "退職前に「しておけば」と後悔したこと、資産形成・趣味、そして……"
先に【「効果的な節電方法が分からない家電がある」は3割、具体的には電子レンジが一番】で、「電子レンジの節電方法が分からない」という話を取り上げた。昨今問題視され啓蒙活動が盛んな「節電」は、厳密には「電力消費を抑える」と「ピークシフト(電力消費のピークタイムを避けて使用する)」の二通りあり、電子レンジについては前者が「やり方が分からない」と考えられる(ピークシフトは電子レンジに限らず多くの家電製品で、しかも誰でもすぐに実行できる)。そこで今回は、色々と資料などを揃え、電子レンジの使用時における節電方法をまとめてみることにした。ライフネット生命保険は2011年4月25日、卒業に関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、検索サイトやSNSで同級生の検索をしたことがある人は4割近くに達していた。男女別ではあまり差異は無く、年齢階層別ではSNS・検索サイト共に20代がもっとも高い検索率を見せている(【発表リリース】)。
続きを読む "「今どうしてるのかな」同級生の検索、したことある?"
フィデリティ投信株式会社は2011年3月25日、退職金の運用に関する調査報告書を発表した。それによると退職金をもらった退職者から成る調査母体においては、その退職金で投資(元本が保証されていない金融商品の購入)をした人は約1/3であることが分かった。いわゆる「リーマンショック」前よりも後の方が投資実行率は低下しており、投資性向に少なからぬ影響を与えたものと推測される。また退職金額が大きい人ほど、投資実行率が高い傾向も確認できる(【発表リリース、PDF】)。続きを読む "退職金で投資をした人4割強、リーマンショック後は3割に減る"
2011/04/27
ライフネット生命保険は2011年4月25日、卒業に関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、卒業した小学校の校歌を今でも歌える人は6割に達していることが分かった。中学校・高校の校歌は5割程度に留まっている。男女別では女性の方が、年齢階層別では若年層の方が歌える率は高いが、30・40代よりは50代の方が高い値が出ている(【発表リリース】)。「東電管轄内の一般世帯で250-310万kWの節電が可能」日本エネルギー経済研究所試算
先日掲載した【従来型・新エネルギーの純粋コスト】で色々と資料をたどっていた際に見つけたサイトの一つに、経済産業省資源エネルギー庁所管の財団法人【日本エネルギー経済研究所】がある。同研究所でも東日本大地震以降、特に電力周りの観点からエネルギーに関連するレポートを【随時掲載している】。その中でも2011年4月11日に改訂版が呈された【夏期における家庭の節電対策と消費電力抑制効果について(PDF)】が注目に値する、良い出来栄えのものとなっている。今回はこのレポートから家庭内での節電対策と、具体的な消費電力抑制効果をピックアップしていくことにしよう。続きを読む "「東電管轄内の一般世帯で250-310万kWの節電が可能」日本エネルギー経済研究所試算"
パルシステム生活協同組合連合会は2011年4月11日、朝食に関する調査結果を発表した。それによると調査母体のうち朝食を週一以上で食べる人において、もっとも多くの人がこだわっている朝食のメニューは「みそ汁」だった。次いで「卵料理」「ヨーグルト」の順になっている。また調査母体全体に「朝食に欠かせない、美味しい食品」について聞いたところ、「みそ汁」を肯定する人は6割を超えていた。多くの人にとって朝食にはみそ汁と卵料理は欠かせない、しかも美味しいもので一日のスタートを決めたいという想いがあるようだ(【パルシステム生活協同組合連合会】)。電気ガス、エネルギーへの意識変化「あった」は過半数、「節電」強化は9割を超えて
サーベイリサーチセンターは2011年4月13日、東日本大地震に関連した心理・行動に関する調査結果を発表した。それによると調査母体において、本震後に「電気やガスなどエネルギーに対する意識」への変化があった人は過半数に達していたことが分かった。男性よりも女性の方が変化率が高い。具体的内容としては節電度が高まった人が9割以上となり、蓄電池など予備電源の購入モチベーションが上がった人も1割を超えていた(発表リリース)。続きを読む "電気ガス、エネルギーへの意識変化「あった」は過半数、「節電」強化は9割を超えて"
パルシステム生活協同組合連合会は2011年4月11日、朝食に関する調査結果を発表した。それによると調査母体のうち朝食を週一以上で食べる人において、自宅以外で朝食に利用する場所としてもっとも多くの人が挙げた店は「コンビニ」だった。全般的には若年層ほど多く利用する傾向が見られる(【パルシステム生活協同組合連合会】)。続きを読む "朝食で利用する店、コンビニがトップで続いてファストフード店"
携帯小説、「読むのを止めた」は2割強・理由は「飽きた」「ゲームやSNSに時間を取られる」
ネットエイジアは2011年4月26日、「携帯小説」に関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、携帯小説を読んだ経験がある人は4割近くに達していることが分かった。しかし今でも読んでいる人は1割強に過ぎず、2割強は「以前は読んでいたが今は読んでいない」と回答している。読むのを止めてしまった人の理由としては「飽きた」「モバゲーやグリーなど、SNSやゲームで遊ぶ時間が増えた」「携帯電話を操作する時間そのものが減った」が上位に上がっており、携帯小説の購読が行動上の優先順位としてはさほど高くない・なかったことがうかがえる(【発表リリース】)。続きを読む "携帯小説、「読むのを止めた」は2割強・理由は「飽きた」「ゲームやSNSに時間を取られる」"
2011/04/26
【今日から出来る、電気・ガス・水道の節約術を学ぶ】や【経済産業省など、主要家電の省エネによる効果試算を発表】などでも触れているが、節電の工夫の一つに「いかに無駄な待機電力を減らすか」という視点がある。この待機電力は「待機時消費電力(量)」とも呼び、普段は使用していない電化製品でも、コンセントを差し込んでいるだけで(常時待機モードにあるため)消費する、通常使用時と比べれば小規模な電力のことを指す。今回はこの「待機電力」について、いくつかのまとめとグラフを生成することにした。交通手段として自動車やバイクなどが普及すると、どうしても交通事故は発生してしまうもの。それらの事故に対して各国ではさまざまな団体が立ちあげられ、安全運転でハンドルを握るよう、交通事故を引き起こすような無謀運転をしないよう啓蒙活動を行っている。今回紹介するブラジルの交通医学協会ABRAMET - Associac,a~o Brasileira de Medicina de Tra'fegoもその類の団体だが、同時にユニークでセンスあふれる広告・プロモーションによる啓蒙活動でも有名である。今回紹介するのもその一つで、同協会による、「制限速度を絶対に守ってほしい」と願う気持ちの程が非常によく分かるものとなっている。
続きを読む "制限速度を守ってほしいのが痛いほど分かる広告"
2011/04/25
映画やテレビなどの映像メディアで本物の音をそのまま使うのが難しい場合、それに類した音を合成・創造して用いる場合がある。【「触ってごらん、音が出るよ」なポスター】で紹介した、薄いアルミをヒラヒラさせて雷のような音を出すのが良い例。そのような「分かりやすい効果音」を創る、ブラジルのサウンドプロダクションJamuteが世に送り出したのは、自分達の仕事を多くの人に、瞬時に分かってもらえる、しかもシンプル極まりない広告である(【ADS of the world】)。