2010/02/28
以前【選挙運動のネット利用解禁、賛成32.5%・反対14.3%・過半数は判断保留】や【ネット選挙運動、賛成4割・「判断できない」も4割強】などで、若年層の選挙参加問題や、それに関連して政策が若年層から離れつつあることについて触れた。他方【選挙参加68.8%・成人式参加は70.0%…新成人の「権利」や「しきたり」への参加意向】にもあるように、若年層にも「投票しないとどうにもならないじゃん」的な意識が芽生えている気配も感じられる。そんな中、先日、日経ビジネスオンラインで[子供にも1票で「シルバー民主主義」は変えられる?「機会費用」「デーメニ投票法」で考える政策の高齢者バイアス]なる記事が掲載された。要は「高齢化で有権者の数も有効投票率もシルバー世代が増えた。若年層は投票参加コストも高く投票率は低いが、シルバー層は低コストなので投票率も低い。ますます政策決定に高齢者層の移行が強く反映される。だったら未成年にも選挙権を与えると共に、世代をこえた問題意識の共有を行うべきだ」とする意見。正しいか否かは別として、その記事に興味深い「投票者ピラミッド」なるものが掲載されていたので、今回はこれを独自に作りなおしてみることにした。続きを読む "若年層の意見力は団塊世代の三分の一!? 投票者ピラミッド"
電通子会社のMedia Shakersが運営する、20歳から34歳までの若年層(いわゆるM1・F1層)のマーケティング調査機関であるM1・F1総研は2010年2月25日、「若者と新聞」に関する調査報告書を公開した。それによると調査母体のうち若年層の男性においては、それより上の世代と比べて新聞に接する機会・閲覧機会共に10ポイント前後以上低いことが分かった。しかしその一方、若年層の新聞離れの理由としてよく挙げられる「活字離れ」は見られないデータも明らかにされている。「新聞を読まない若年層は活字離れを起してしまうので、良くない傾向だ」という主張は通らないようだ([発表リリースページ])。楽天リサーチは2010年2月22日、確定申告に関するインターネット調査の結果を発表した。それによると調査母体のうち今年確定申告をする(2009年分)人において、確定申告をする理由としてもっとも多くの人が挙げていたのは34.7%の「医療費控除」だった。次いで「自営・自由業など職業上必須」の人が30.1%に達している(『発表リリース』)。
続きを読む "今年確定申告をする理由、トップは「医療費控除」で34.7%"
アメリカ国債(米国債)の引き受け先のデータで変更前後の差異(2009年12月分データ反映)
先に【アメリカ国債(米国債)の引き受け先(2009年12月分データ反映・改訂版)】でアメリカ国債(米国債)の引受先の統計データの修正が行われ、それに基づいてグラフを再構築した記事を掲載した。その文末で「”カストディアン制度”(顧客からの委託で米国債を保有する制度)で中国が保有していた米国債について把握した結果が、今回の修正データに反映されている」云々という話について触れた。それが本当なのか否かはデータからだけでは確かめようがないが、幸いにも修正前の素のデータをプリントアウトしておいたものが見つかったので、今回はその差異についてグラフ化してみることにした。いわば推理ゲームのための素材集め的なものだ。続きを読む "アメリカ国債(米国債)の引き受け先のデータで変更前後の差異(2009年12月分データ反映)"
選挙参加68.8%・成人式参加は70.0%…新成人の「権利」や「しきたり」への参加意向
結婚情報サービス「O-net」を運営する楽天グループのオーネットは2010年2月16日、2010年に成人を迎える新成人に関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、選挙権を得てからの初めての選挙に参加する(参加した)人は68.8%に達していたことが分かった。過去9年間の同様の調査の中では最高値を記録している。成人式の参加予定率も70.0%となり、こちらも調査史上最高値を見せている。選挙への参加は「義務感」によるところが大きいが、「政治への興味」や「大人としての責任」を感じる人も少なくないようだ(【発表リリース】)。続きを読む "選挙参加68.8%・成人式参加は70.0%…新成人の「権利」や「しきたり」への参加意向"
2010/02/27
アメリカ国債(米国債)の引き受け先(2009年12月分データ反映・改訂版)
先日【NIKKEI NeT】などで報じられたように、アメリカの財務省は同国の国債(アメリカ国債、米国債)の国別保有残高の改定値を発表した(【発表リリース】)。それによると10日前ほどに発表された2009年12月分までのデータ(【アメリカ国債(米国債)の引き受け先(2010年2月掲載・2009年12月分データ反映版)】と異なり、保有残高額では中国が引き続きトップについていることが分かった。他にもいくつか大きな変化が見られるので、前回掲載からわずか10日の間ではあるが、再度データを入力し直し(涙)、グラフを再生成することにした。続きを読む "アメリカ国債(米国債)の引き受け先(2009年12月分データ反映・改訂版)"
自分の国が好きなのは当たり前!? 日本が好きな新成人、80.9%・年々増加中
結婚情報サービス「O-net」を運営する楽天グループのオーネットは2010年2月16日、2010年に成人を迎える新成人に関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、「日本が好きである」と答えた人は80.9%に達していることが分かった。文化に対する肯定意見は9割近く、歴史に対する誇りや愛着には7割近い同意を示している。また、この「日本好き」な意識は過去4年の間に強まる傾向にあることも確認できる(【発表リリース】)。続きを読む "自分の国が好きなのは当たり前!? 日本が好きな新成人、80.9%・年々増加中"
2010/02/26
49.5%は「非正規社員になりたくない」、「でも自分もなるかも」は29.4%…募る新成人の非正規就労への不安
結婚情報サービス「O-net」を運営する楽天グループのオーネットは2010年2月16日、2010年に成人を迎える新成人に関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、いわゆる「非正規就労」に就きたくない人が49.5%に達していることが分かった。一方で「自分もなるかもしれない」という不安を抱いている人は29.4%を数えており、厳しい現実をある程度認識していることが分かる。一方で直近6年間の推移をみると、非正規就労問題そのもの・それが他人事ではない状況の認識は深まっているものの、「なりたくない」人の割合は減少傾向にあり、受け入れざるを得ない現状を認めているようすもうかがえる(【発表リリース】)。続きを読む "49.5%は「非正規社員になりたくない」、「でも自分もなるかも」は29.4%…募る新成人の非正規就労への不安"
目の前に現れた情景が尋常なものではない、普段見ているものとまったく別の様相を呈していた場合、自分自身の目を疑ってしまうもの。そこに「驚き」と「注目」を求めるのが広告であり、セールスプロモーションの一つの手法でもある。今回紹介するのは、2009年11月にカナダのバンクーバー、ロビンソン通りの衣料品小売店GAPで行われた、「SPRIZE」というキャンペーンを宣伝した時の様子。「SPRIZE」とは恐らく「驚き(Surprise)」と「報償、賞品(Prise)」とを掛け合わせた造語だと思われるが、確かにこれなら驚くだろう内容となっている(【Toxel.com】)。続きを読む "思わず足元を確認したくなるお店のプロモーション"
2010/02/25
【更新】全体では46.7%、10代は過半数が「そうしてる」…ケータイ呼び出し音、いつもマナーモード?
セガは2010年2月24日、自社で運営する「無料でカラオケやSNSが楽しめるケータイコミュニティサイト」[ヒトカラ]において実施した、携帯電話の呼び出し音に関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、携帯電話の呼び出し音を通常でもマナーモードにしている人は46.7%に達していることが分かった。若年層は特にその傾向が強く、30代以上と比べて10ポイントほどの差が確認できる(【発表リリース】)。続きを読む "【更新】全体では46.7%、10代は過半数が「そうしてる」…ケータイ呼び出し音、いつもマナーモード?"
2010/02/24
最近では立体交差化が進み、少なくとも都心部では踏切を見かける機会は昔ほどではなくなった。もちろん一歩郊外に出れば、ごく普通に踏切を見つけることができる。その踏切で時々ニュースとして伝えられる悲劇が「遮断機を無理に横断して電車と接触する事故」。「遮断機を破損する事件」と合わせ、決して無くならない、ちょっとした無茶や無謀で起きる、悲しい現実。同じような事故は海外でも多数起きているようで、この問題に対処すべく、インドネシアで鉄道会社によって取られた方策がI Believe in Advertisingなどで紹介されていた。続きを読む "衝突事故が半分に減りそうな、台所用品に見立てた「踏切」"
先に【バフェット氏の保有銘柄を評価額順に】でウォーレン・バフェット氏の経営するバークシャー・ハサウェイが保有する株式についてグラフ化した際に、同じCNBCのスライドショーで【The World's Biggest Debtor Nations】のデータが最新のもの(2010年2月16日アップデータ)に更新されていたのに気がついた。先に同データに関する記事を掲載したのは1か月半ほど前(【世界の対外債務国ワースト20】)の話だが、せっかくなので新しいデータでグラフを作りなおしてみることにする。続きを読む "世界の対外債務額上位20国(2010年2月16日更新版)"
「就職できるか不安」58.3%・年々増加する新成人の仕事への不安感
結婚情報サービス「O-net」を運営する楽天グループのオーネットは2010年2月16日、2010年に成人を迎える新成人に関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、昨今の不景気から「自分が職に就けるか不安だ」と感じている人が58.3%に達していることが分かった。【67.0%は「今後の進路が不安」…新成人が抱える不安とは】でも触れていたように、就職について強い不安を抱いていることが分かる。また昨今では就職難の傾向が強まることもあり、「とにかくまずは正社員に」「自分が求める業種で無くとも就職できれば良い」とする考えが強まっているようだ(【発表リリース】)。続きを読む "「就職できるか不安」58.3%・年々増加する新成人の仕事への不安感"
2010/02/23
名刺は持ち主本人だけでなく、所属している事業体、そしてその事業内容をも代表する重要なビジネスツール。多種多様なアイディアを盛り込み、少しでも他の名刺より目立ち、受け取った人に強い印象を与えるのが使命ともいえる。今回紹介する「名刺」は、従来の名刺として使われるのは難しいかもしれないが、インパクトという点では他の名刺に必ずや勝利するであろうというもの。自社事業を明確に表現した、名刺以外の使い道で活躍しそうな一品である(COLORIBUS)。「仕事はお金のため」「生きるための手段」現実的な仕事観を持つ新成人たち
結婚情報サービス「O-net」を運営する楽天グループのオーネットは2010年2月16日、2010年に成人を迎える新成人に関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、仕事に対して「お金を稼ぐ・得る・貯めるためのもの」とする考えを持つ人がもっとも多く、85.4%に達している事が分かった。次いで「生活の糧(かて)・生きるための手段」の選択肢を選んだ人も7割以上に達しており、自分の成長や自立、社会勉強、生活や人生の向上などの意見は半数以下の回答率でしかない。新成人においても経済状況を反映してか、現実的な考えが仕事観を支配しているようだ(【発表リリース】)。続きを読む "「仕事はお金のため」「生きるための手段」現実的な仕事観を持つ新成人たち"
2010/02/22
【更新】大きなアレを加えるだけで「こんなところにも!?」と驚かされる自動車の広告
先に【ポリタンクを並べるだけで「うちのクルマはこんなにも高性能!」をアピールした広告】で、燃費の良さをポリタンクの大きさの違いで表した軽自動車「スマート(Smart)」(日本では現在はメルセデス・ベンツ日本が対応・販売。【公式サイト】)の広告を紹介した。この「Smart」という車、小ささや燃費の良さによほど自信があるようで、手を変え品を変え、奇抜なアイディアでその特性をアピールしている。今回紹介するのもその「Smart」の広告の一つ。今度は燃費では無くそのサイズについて、「なるほど」と思わせる方法で強く印象付けている(I Believe in Advertising)。続きを読む "【更新】大きなアレを加えるだけで「こんなところにも!?」と驚かされる自動車の広告"
「団塊世代には趣味を持って欲しい」「ルールやマナーを守って」若年層が期待してること、でも……
ネットマイルは2010年2月18日、ライフスタイルの世代比較に関する調査結果を発表した。それによると調査母体のうち若年層では、「50代・60代の人たちに期待したこと」として「趣味を持つこと」「社会のルールやマナーを守ること」「異なる世代の人と交流する事」等が上位についていた。一方で50代・60代自身では「趣味を持つこと」がトップであることに違いないが、次いで「意欲的、積極的に日々を送ること」「身体を鍛え、体力をつけること」が上位についており、若年層側の希望とはすれ違いを見せていることが分かる。また、全体的に若年層の回答率が低く、醒めた目で50代・60代世代を見ている感も否めない([発表リリース、PDF])。続きを読む "「団塊世代には趣味を持って欲しい」「ルールやマナーを守って」若年層が期待してること、でも……"
「恋愛が重要なのは分かってる」「でも今の自分は積極的では無いし、今後したいとも思わない」新成人の恋愛観とは
結婚情報サービス「O-net」を運営する楽天グループのオーネットは2010年2月16日、2010年に成人を迎える新成人に関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、恋愛について「恋愛は重要である」と考えている人が56.4%と過半数に達していることが分かった。その一方で「今の自分は異性との交際に積極的では無い」という厳しい現状認識をしている人も半数近くおり、さらに「今後は異性との交際を積極的にしたい」と考えている人は1/4程度しかいない。新成人の恋愛観は「大切なのは分かっているけど、気乗りしないな」という感がある(【発表リリース】)。続きを読む "「恋愛が重要なのは分かってる」「でも今の自分は積極的では無いし、今後したいとも思わない」新成人の恋愛観とは"
若年層が見る団塊世代像、「こだわり」「自分の考え」「忍耐力」など肯定的だが醒めた印象!?
ネットマイルは2010年2月18日、ライフスタイルの世代比較に関する調査結果を発表した。それによると調査母体のうち若年層では、「50代・60代の人たちに対するイメージ」として「こだわりが強い」とする意見がもっとも多く、40.0%に達していることが分かった。次いで「自分の考えを持っている」「忍耐力がある」などが3割を超え上位についている。一方で50代・60代の人自身が自分らの世代に対するイメージとして挙げた項目では「忍耐力がある」がトップとなっている。また、世代間の数字を見ると肯定的項目では50代・60代自身の方が数字が高く、「細かい事を気にする」「外国文化に対する興味・関心が低い」「自己主張する」などのマイナス的なイメージのある項目においては若年層と50代・60代との間に意識の差は無いように見える([発表リリース、PDF])。続きを読む "若年層が見る団塊世代像、「こだわり」「自分の考え」「忍耐力」など肯定的だが醒めた印象!?"
2010/02/21
「あの人も愛用してるの?」とツッコミを入れたくなるマクドナルドの広告たち
日本はもちろん世界各国でファストフードの代名詞たるポジションを維持している[マクドナルド(2702)]。社会文化の違いや広告規制の関係から日本では大人しめな広告が多いのだが、海外では【みるみる楽しくなるマクドナルドの広告たち】や【いつも見かけるアレを商品に見たてたマクドナルドの広告たち】などにもあるように奇想天外で、それ自身が魅力に満ちあふれた広告を展開している。今回も「え? そんなわけないでしょ!?」とツッコミを入れつつも、くすりと笑顔がこぼれてしまいそうな、フランスで展開されたマクドナルドの広告を2点ほど紹介しよう(【Ads of the World】)。続きを読む "「あの人も愛用してるの?」とツッコミを入れたくなるマクドナルドの広告たち"