普通の携帯1.4時間、スマートフォンは? …子供のモバイル利用時間

2013/01/03 08:00

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スマートフォンと時計デジタルアーツは2012年12月10日、未成年者の携帯電話・スマートフォンの使用実態調査結果を発表した。それによると携帯電話・スマートフォン(あわせてモバイル端末)を所有する未成年とその保護者から成る調査対象母集団においては、一日あたりのモバイル端末の平均利用時間は男の子で2.0時間、女の子で2.7時間(双方とも子供のみ)であることが分かった。また一般携帯電話とスマートフォンとでは、スマートフォンの利用時間が3倍近く長いことも明らかになっている(【発表リリース】)。



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今調査は2012年11月9日から10日にかけて、携帯電話(一般携帯電話・スマートフォン)を持つ10歳-18歳の男女、およびその保護者に対してインターネット経由で行われたもので、有効回答数は未成年者618人・保護者618人の計1236人。調査実施機関はマクロミル。

先に【モバイル持ちの高校生、約6割はスマートフォン】で記した通り、今調査対象母集団のうち高校生に限定すると、スマートフォン所有率は6割。一方、小中学生も合わせた全体値としては37.4%との値が出ている。

↑ 高校生のスマートフォン使用有無と使用意向(再録)
↑ 高校生のスマートフォン使用有無と使用意向(再録)

それでは実際、モバイル端末で一日あたり、どれ程の時間を費やしているだろうか。男女に区分した上で、所属学校別に利用時間を聞いた結果が次のグラフ。

↑ 携帯電話・スマートフォンの一日あたりの利用時間
↑ 携帯電話・スマートフォンの一日あたりの利用時間

概して高学年の方が利用時間が長い。そして男女別では女性の方が利用時間が長い。男女別についてモバイル系端末の利用時間は「おしゃべり」「口コミ」要素の強さから、女性の方が長くなる傾向にあることは知られた話であるし、歳を経る程長くなるのは、機能を使いこなせるようになる・交友範囲が広がるほかに、保護者から制限機能解除を受けた、さらには利用時間そのものが長くなる傾向があるスマートフォン利用者(【スマートフォンユーザーのウェブ閲覧時間は1日169分、携帯電話の3倍近く】など参照)が増えると考えれば、道理が通る。

気になるのは高校生の利用時間。男子でも6.8%、女子では13.5%もの人が「1日平均で9時間以上モバイル端末を使っている」と答えている。今グラフは元データを元に多少端折った形となっており、実際には例えば女子高生においては「15時間以上」が6.8%という結果が出ている。15時間といえば、睡眠と食事以外はほとんど利用しっぱなしでないと不可能な時間。……授業はどうしているのだろうか。

さてこれらを含め、平均値を算出したのが次のグラフ。

↑ 携帯電話・スマートフォンの一日あたりの利用時間(時間、平均)
↑ 携帯電話・スマートフォンの一日あたりの利用時間(時間、平均)

保護者の利用時間と比べ、子供の利用時間は概して長い。そして男の子よりも女の子、一般携帯電話よりもスマートフォンの方が長い。イメージ、あるいは他の調査機関の調査結果とほぼ同じ傾向であり、一連の傾向が正しいことを示す裏付けにもなる。

それにしても高校生の比率が多いとはいえ、子供におけるスマートフォンの、一日あたりの平均利用時間が4時間近くもあるのは、少々驚きかもしれない。授業や塾、食事や睡眠時間を除けば、その多分において、スマートフォンを操作していると考えても良い(「ながら」操作も少なくないだろうが)。子供にとってそれだけ夢中になれる魅力を、スマートフォンは秘めているということなのだろう。



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