スマートフォンでの動画視聴、親子でトップは「音楽・ミュージシャン」・子供はアニメやゲームなどエンタメ系で高い視聴率
2013/01/02 16:00


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今調査は2012年11月9日から10日にかけて、携帯電話(一般携帯電話・スマートフォン)を持つ10歳-18歳の男女、およびその保護者に対してインターネット経由で行われたもので、有効回答数は未成年者618人・保護者618人の計1236人。調査実施機関はマクロミル。
先に【子供のスマートフォン保有率1/3強、よく使うアプリはゲームや動画。では女子高生は…?】で記した通り、スマートフォン所有でアプリ利用者のうち、子供は6割、保護者でも4割強が動画アプリを使っている。それだけスマートフォンによる動画視聴の需要が(そして大人より子供の方が)大きいことになる。

↑ スマートフォンでの使用アプリ(スマートフォン所有者&アプリ使用者)(複数回答)(再録)

↑ スマートフォン所有者における動画アプリ使用率(当方で試算。スマートフォンを使っていてもアプリ非使用の人がいるため、直上のグラフよりは小さな値となる)
それではその動画アプリで、具体的にどのようなジャンルの動画を視聴しているのだろうか。ジャンルを提示して当てはまるものについて複数回答で聞いた結果が次のグラフ。

↑ 動画アプリでの視聴内容(スマートフォン所有者&動画アプリ利用者限定、上位陣のみ)(複数回答)
トップは「音楽・ミュージシャン(のPVなど)」。親子共に8割以上の利用率を占めている。次いで「アニメ・漫画・コミック」だが、子供が45.9%なのに対し保護者は25.5%と低めで、大きな違いを見せる。さらに第3位以降は、子供が「ゲーム攻略・ゲームプレイ」「趣味」「TV番組(バラエティ)」なのに対し、保護者は「映画」「スポーツ」「趣味」「TV番組(ドラマ)」となり、世代間で動画の選択性向に大きな違いがあることが確認できる。特に上位エンタメ層「アニメ・漫画・コミック」「ゲーム攻略・ゲームプレイ」における親子間の差異は顕著で、動画視聴という観点でも動画アプリ、しいてはスマートフォンが異なる位置づけにあることが見て取れる。

子供の立場からは「多種多様な動画の中から自分の好きなもの、興味関心のあるものを好きなだけ観られる」ということで、動画アプリは非常に頼もしい娯楽ツールとなりうる。他方保護者の立場からは、子供が夢中になりすぎること(手元にビデオレンタルルームが置かれたようなものだ)に加え、映像を介して好ましくない情報を得てしまうことへの不安がよぎるに違いない。さまざまな映像と接することで見識を深められるメリットもあるだけに、ジレンマに頭を抱えていることだろう。
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