冷凍食品への改善希望、最上位は「食の安全を高めてほしい」

2012/12/20 11:55

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冷凍食品【マルハニチロホールディングス(1334)】は2012年11月28日、冷凍食品に関する調査結果を発表した。それによると月一以上で冷凍食品を購入する女性による調査母体において、冷凍食品への改善要望を尋ねたところ、「食の安全性を高めてほしい」とする意見に賛同する人がもっとも多く、強弱合わせて9割以上の人が同意を示した。次いで「原料・原産地を分かりやすく記載してほしい」が8割近く、「パッケージ写真と中身のギャップを無くしてほしい」が7割強で続いている(【発表リリース、PDF】)。



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今調査は携帯電話を用いたインターネット経由によって、2012年10月27日から30日にかけて、20代から50代までの女性を対象に行われたもので、予備調査は1671人、本調査は1000人が対象。本調査(月一以上で冷凍食品を利用する人限定)では世代構成比は10歳区切りで均等割り当て。実施機関はネットエイジア。

先に【お弁当の冷凍食品利用率約8割、専業主婦のお昼では7割近く】などで記した通り、女性全体で冷凍食品を使う人は約8割。そして月一以上で冷凍食品を使う人において、お弁当で利用している人は8割近くに登る。

↑ 冷凍食品の利用頻度(事前大規模調査:n=1671)(再録)
↑ 冷凍食品の利用頻度(事前大規模調査:n=1671)(再録)

↑ お弁当や三食(朝昼晩)で冷凍食品を利用しているか
↑ お弁当や三食(朝昼晩)で冷凍食品を利用しているか(再録)

それでは冷凍食品を日常的に使っている女性陣が、その冷凍食品に何を望んでいるのだろうか。想定しうる項目を5つ挙げ、自分の考えに合うか否かを聞いた結果が次のグラフ。最上位の「食の安全性を高めてほしい」は「強い賛意」が62.7%・「賛意」が30.1%となり、合わせて92.8%が同意を示す形となった。

↑ 冷凍食品への改善願望
↑ 冷凍食品への改善願望

他の項目に該当する原材料そのものや、原産地も合わせ、冷凍食品に関わらず食品全般においては、「食の安全性」への追及は必要不可欠な行動。【中国製冷凍ギョウザ問題、波紋広がる・体調不良訴えは500人に迫る】などでも伝えているが、わずか4年前には冷凍食品上で「毒餃子事件」が広範囲に起きたこともあり、関心度は高い。

次いで多いのは「原料・原産地を分かりやすく記載してほしい」。こちらは強同意が36.5%・弱同意が41.6%。合わせて78.1%。原料や原産地の明記は、購入者自身による安全性の確認の指針の一つにもなりうる(単に好き嫌いの問題もあるが)。

電子レンジで加熱中そしてそれに続くのが「パッケージ写真と中身のギャップを無くしてほしい」。これは冷凍食品に限らず、食品全体に言えることで、いわば永遠の課題ともいえる。昨今ではパッケージ写真と実態の差異が大きすぎるという事例はさほど見られなくなったが、それでもなお74.1%の人が賛意を示しており、「経験則」を持つ人が少なくないことを意味している。

残りの二つの選択肢「内容量の不足」「調理説明不足」については、前者は複数買えば良い話であり、後者は調理方法がシンプル化していることから「これ以上の簡略化は難しい」となるのが関の山。同意率もやや低めなことから、これらの問題は半ば解決しているものと考えても良い。

「パッケージ写真と中身のギャップを無くしてほしい」はともかく、「原料・原産地を分かりやすく記載してほしい」と「食の安全性を高めてほしい」は強い連動性がある項目。企業側は十分以上に配慮してほしいものである。



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