マイバッグ9割、値引きシール待ち5割…今どきの主婦の購入スタイル
2012/12/10 08:30
パルシステム生活協同組合連合会は2012年11月27日、主婦の買い物と買い物弱者に関する調査結果を発表した。それによると主婦から成る調査母体においては、買物の際に商品次第で購入店舗を変える人は9割強に達していることが分かった。マイバッグ利用者もほぼ9割に達している。一方で値引きシールが貼られるまで商品購入を待つ人は約5割、値切り交渉をする人は約7%との結果も出ている(【発表リリース】)。
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今調査は2012年10月22日から24日にかけて携帯電話を利用したインターネット経由で、20-59歳の「家庭で使う食品・飲料や日用品の買い物を主に自分が行っている」主婦に対して行われたもので、有効回答数は1000件。世代構成比は10歳区分で均等割り当て。調査実施機関はネットエイジア。
以前別記事で調査母体の主婦が、飲食品や日用品の購入の際に利用する店舗を尋ねているが、スーパーがメインで次いでコンビニ、そしてホームセンターなどが続くとの結果が出ている。
↑ 食品・飲料や日用品の買い物をする頻度(再録)
それではそれらの店舗では、どのような購入スタイルを見せているのか。いくつかの事例を挙げて、「よくある」「時々ある」「あまりない」「全く無い」の4選択肢から選んでもらったのが次のグラフ。
↑ 食品・飲料・日用品の買い物スタイル
「よくある」「時々ある」を合わせて「している」「行っている」と考えれば、「商品次第で購入店舗を変える」との回答がもっとも多く、9割を超えている。ただし「よくある」だけで見れば「マイバッグ利用」の方が回答率は高い。昨今ではマイバッグ適用店で店のビニール袋を使う場合、一定料金を徴収される事例が多いため、少しでも無駄な出費を抑えようとする動きが広まっていると考えられる。
次いで多いのは「まとめ買い」。8割を有に超えている。上記「食品・飲料や日用品の買い物をする頻度」におけるホームセンターでの買い物が該当すると思われる。
買物そのものからはやや外れるが、「試食しても買うとは限らない」「値引きシールが貼られるまで待つ」の動きは興味深い。販売員から勧められて試食をした上で、何も買わずにその場を立ち去るのは、やや気恥ずかしい感もあるのだが、今件では8割近くの人が「買わない場合もある」と答えている。
また、賞味期限切れなどを考慮し、日配食品などが夕方以降に割引シールを貼られる事例が良く見受けられるが、その値引きを待つという人も5割強確認できる。その日のうちに消費してしまうのなら賞味期限はさほど気にならないし、安いにこしたことはない。生活の知恵ではあるが、ライバルも多く、気が付くと商品そのものが無くなってしまうことも多々ある話。
「値切り交渉をする」だが、全体では7.1%のみが「する」と答えている。「全く無い」も63.1%と、他の項目と比べて相当の多さを見せる。ところが地域別に見ると、関西方面を中心にやや高い値が出ているのが確認できる。
↑ 食品・飲料・日用品の買い物スタイル(値切り交渉をする、地域別)
特に近畿では「全く無い」は51.3%に留まり、「よくある」「時々ある」を合わせた「ある派」は12.7%と1割を超えている。やはり地域特性が出ているのだろう。
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