日常食品雑貨の買い物はスーパーとコンビニ、時々ホームセンター
2012/12/04 17:10
パルシステム生活協同組合連合会は2012年11月27日、主婦の買い物と買い物弱者に関する調査結果を発表した。それによると主婦から成る調査母体においては、週一以上で飲食品や日用品の買い物をする対象店舗としては、スーパーがもっとも多く、9割強に達していることが分かった。次いでコンビニが4割強で続いている。またホームセンターは週一未満と頻度が低いものの9割以上が利用しており、買い物の目的・購入品によって店を振り分けている様子がうかがえる(【発表リリース】)。
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今調査は2012年10月22日から24日にかけて携帯電話を利用したインターネット経由で、20-59歳の「家庭で使う食品・飲料や日用品の買い物を主に自分が行っている」主婦に対して行われたもので、有効回答数は1000件。世代構成比は10歳区分で均等割り当て。調査実施機関はネットエイジア。
家庭全体の日々の生活を支えるため、食品や雑貨など必要な品々を買い物にいくのが、主婦のお勤めの一つ。その買物の先はどこなのだろうかというのが、今回のテーマ。以前総務省統計局による「2009年全国消費実態調査」の調査結果では、スーパーと一般小売店がメインで、量販店がそれに続く形となっていた(【夫婦世帯の買物はスーパー中心…二人以上世帯の買物先】)。
今件では買物の頻度も示されており、より詳しい購入・来店性向を推し量ることができる。
↑ 食品・飲料や日用品の買い物をする頻度
↑ 食品・飲料や日用品の買い物をする頻度(週一以上)
メインに使われているお店はスーパー。週一以上の利用が97.2%でほぼ全員にあたる。ほぼ毎日・週4-5日と極めて高頻度に限定しても4割を超えており、スーパーの存在が昨今の主婦には欠かせないものとなっているのが分かる。
次いで多いのはコンビニで、週一以上が44.4%。ただし「極めて高頻度」の人は1割にも満たず、週一以上利用者の約半分は週一回のペースなのも確認できる。日用雑貨などを頻繁に調達するのではなく、雑誌などの定期発刊紙の調達、スーパーでは手に入りにくいタイプの商品(新商品の食品など)を買い求めに行くのだろう。
一方、頻度を考慮しなければホームセンターの利用率も高い。使わない人は4.4%でしかなく、これはスーパーに次ぐ少なさ。ただし「週一未満」の人がほとんどで、生鮮品などの日持ちしないものではなく、時々足を運んでは、お米やお酒など、買い置きが出来るタイプのものを調達しているものと考えられる。
昨今では購入した商品の持ち運びというハードルを取り払い、利用客を誘引する目的でサービスが浸透しつつある宅配サービス、そして自宅まで商品を運んでくれるネットスーパーだが、利用率はまだそれほど高くない。特にネットスーパーは(今件がモバイル調査で、回答者はそれなりにデジタル技術に精通しているにも関わらず)2割足らずしか使われていない。【意外に便利なネットスーパー、でも利用しないその理由は?】でも挙げているが、「手に取って商品を見たい」「送料がかかる・高い」のが原因と考えれば(宅配サービス以上に利用率が低いのも)道理が通る。
ちなみにコンビニの利用率に関して、地域別で見たのが次のグラフ。北海道・東北地域の利用率だけが5割を超えている。
↑ 食品・飲料や日用品の買い物をする頻度(コンビニ・週一以上・地域別)
この動きについてリリースでは特に言及はないが、特に厳寒期における「近場」「一か所で大抵のもの・サービスが調達できる」便利さは、北海道や東北地区で重宝がられるのだろう。
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