世帯持ちのお小遣い額、夫は3万5000円、妻は…?
2012/12/05 07:30
明治安田生命は2012年11月21日、夫婦をテーマにしたアンケート調査結果を発表した。それによると調査母体においては、夫のこづかい額は約3万5000円、妻は2万2000円であることが分かった。男女ともに概して歳を経る程金額は上がる傾向にある。また2007年以降に限れば多少の起伏はあるものの、漸減の動きを見せている(【発表リリース、PDF】)。
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今調査は2012年10月12日から16日にかけて20-59歳の既婚男女に対してインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1086人。男女比は545人対541人。世代構成比は20歳代-50歳代でほぼ均等割り当て。
サラリーマンのこづかい額といえば【4万円には届かずも5年ぶりに上昇・2012年のサラリーマンのこづかい事情(2012年発表分)】などにもある通り、新生銀行の定点観測的リサーチが知られている。こちらによれば最新の2012年分では平均で4.6万円となっている。ただしこれは働き人の男性のみで、独身・既婚の区分は無い。
↑ 2008年以降における年齢階層別サラリーマンのお小遣い(再録)
今件では既婚者のみ、さらにサラリーマンには限定されず、そして男性だけでなく女性にも小遣い額を尋ねている。
↑ お小遣い額(2012年、円)
調査母体全体では2万8651円。男性は3万2000円強-4万3000円強、女性は2万円強-3万円近く。概して女性の方が低め。男性30代がややイレギュラー的に低い値を示しているが、大体男女間には1万3000円ほどの差がみられる。
次のグラフでは2007年以降における、男女それぞれの平均的小遣い額推移を示している。やはりリーマンショックの影響は大きく、直後の2009年は大きく値を減らし、それ以降も回復を果たせない状況なのが確認できる。お財布事情そのものに加え、マインド的な引き締め感が継続しているのも一因と思われる。
↑ お小遣い額の推移(円、男女別)
男性はほんのわずかずつではあるが回復の方向に歩んでいるが、2007年が最後となった4万円台への回復には、まだ5000円強もの幅が残されている。女性はリーマンショック以降、リバウンドを果たした2010年以降、再び減少し、低迷ぶりがうかがえる。
先の記事【夫婦のへそくり、夫は44%・妻は55%保有。その額は…?】では女性、つまり妻のへそくり率は上昇し、額面も増加していることについて触れた。あるいは自分自身の勘定の中で、表面的な自分への小遣いを減らし、その分をへそくりに回すという考えをしてるのかもしれない。
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