保護者が思う「学校給食の利点」、トップは「栄養に配慮」
2012/11/26 11:55
先日の記事【小中学生が学校給食で好きなメニュー】などでも言及している通り、日本スポーツ振興センターの調査による結果【平成22年度児童生徒の食生活実態調査】を元に、小中学生の日常生活に関して、食生活を中心に、留意すべき点や、興味深い点をピックアップし、精査確認を進めている。今回は「保護者に聞いた、学校給食の利点」についてまとめることにする。
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調査方法や調査対象母集団など、調査要件については、以前2012年10月29日の記事「小中学生が学校給食で好きなメニュー」を参照のこと。
【主婦が感じる給食の問題点、トップは給食費の滞納】などにもある通り、給食費や対アレルギー、量の少なさなどの問題点も少なからず指摘されているが、義務教育の教育機関の多くでは学校給食が導入されている。そこで学校給食の利点について尋ねたところ、最上位には「栄養に配慮されている」がついた。小中学生の保護者のうち9割近くが同意を示している。
↑ 学校給食の利点(保護者回答、3つまで回答)
学校給食では栄養士などの専門家が、子供の栄養摂取に配慮をしながら献立を作っている。何も闇雲に、調理側が好きなもの、作って楽なものを選んで給食に出しているわけではない。保護者側から見ても、バランスの取れた料理が並ぶ給食のメニューに、驚きと頼もしさを覚えることも少なくないはずだ。
第2位には「弁当を作らなくて済む」。保護者にとって子供の昼食用のお弁当を作らなくて済むとなれば、家事の時間調整が容易になるなど、メリットは多い。一層多忙になるであろう中学生保護者の方が、高い値を示しているのも納得がいく。他方、「好き嫌いが無くなる」「給食当番などの共同作業の実体験ができる」など、道徳的・倫理的な面での学習が出来るという視点は、小学生保護者の方が高い。
以下、「食育」「友達と同じものが一緒に食べられる」などが続くが、やはり上位の「栄養に配慮」「弁当を作らなくて済む」の回答率は圧倒的。この2点だけでも、(保護者から見て)学校給食には大きな価値があると考えて良いだろう。もちろん【学校給食法の主旨】に基づき、食事への理解や社交性の育成も重要であるのは言うまでもない。
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