小中学生がきらいな食材
2012/11/13 12:10


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調査方法や調査対象母集団など、調査要件に関する詳しい内容に関しては、以前2012年10月29日の記事「小中学生が学校給食で好きなメニュー」を参照のこと。
保護者の立場から見れば子供は好き嫌いが無いのが一番だが、世の中それほど上手くいくものではない。すでに【小中学生が学校給食で嫌いなメニュー】などにある通り、学校給食においても嫌いな料理は多数挙げられている。

↑ 学校給食で嫌いな料理(自由回答、3つまで)(小学校)(無い人は無回答で良い)(再録)
それでは学校給食に限定せず、さらに料理のレベルでは無く「食材」として嫌いなものには、どのようなものがあるのだろうか。選択肢(54個)を挙げて3つまで選んでもらった結果が、次以降のグラフ。全部を挙げるのにはあまりにも雑多すぎるため、上位15位に絞ってある。

↑ きらいな食べ物(小学生)(3つまて選択)

↑ きらいな食べ物(中学生)(3つまて選択)
小中学生ともトップは「ゴーヤ・にがうり」。中学生では3割、小学生では4割が「きらい」と答えている。ゴーヤ独得の苦味こそがうま味であり魅力でもあるのだが、小中学生の時点では単に「苦くて美味しくない」としか認識されないようだ。あるいは上手な調理による料理に、まだ出会っていないのかもしれない。
第2位以降は小中学生で順位が異なるが、「なす」「レバー・ホルモン」「セロリ」「グリンピース」「トマト」などは両方で上位についている。いずれも独特の食感や苦味など個性の強い食材であり、子供には嫌う対象にしか見えないのだろう。
子供の嫌いな食材の代名詞的なイメージの強い「ピーマン」だが、小学生では3位に位置付けているものの、中学生になると10位にまで後退している。歳を重ねるに連れて妥協できるように味覚が変わってきたとも考えられる。
男女別では「レバー・ホルモン」「グリンピース」「肉の脂肪(脂身)」で、女子が男子を大きく上回る。脂分の強さ、あるいはかみごたえなどが肌に合わないのだろう。逆に「なす」「アスパラガス」「トマト」などは男子の方が女子を大きく上回る。やや強引な気もするが、「個性の強い野菜」というところだろうか。

もちろん嫌いなものにどう対応するかは個々の世帯の教育方針次第。元々「きらいなものは無い」とする子供は5%にも満たず(今調査別項目より。4.8%)、多くの子供は多かれ少なかれ好き嫌いを有している。仮に子供の好き嫌いを減らすとしたら、保護者や学校の啓蒙はもちろんだが、同時に保護者側の努力(話し合いや調理上の工夫)も求められる。
また、調理に興味を持ってもらうことで、好き嫌いが減ることもありうる。親子で料理を作る機会を設けるのも一つの手といえよう。
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