週一以上でおやつを食べる小中学生は7-8割、内容トップは「スナック菓子」

2012/11/12 06:45

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おやつ以前【小中学生が学校給食で好きなメニュー】でも記したように、日本スポーツ振興センター調査による【平成22年度児童生徒の食生活実態調査】を元に、小中学生の食生活を中心とした日常生活に関して、留意すべき、興味深い点を抽出し、チェックを進めている。今回は「おやつを食べる頻度」と「普段どのようなおやつを良く食べているか」についてまとめることにする。



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今調査は2011年1月下旬から2月上旬にかけて、日本スポーツ振興センターが調査対象校に調査用紙を配布し、回収の上集計を行ったもので、回答形式は無記名。有効回答数は小学生5433人、中学生4928人、保護者1万0014人、学級担当2397人。

元々午後2時前後を意味する「八時(やつどき)」に食されていたことを語源とする通り、従来は「朝食と夕食のみ、一日二食の時代における、朝食と夕食の間の間食」を意味していた「おやつ」。現在では主に昼食と夕食の間の間食を指す言葉となっている(広義では間食一般を意味する)。成長著しい小中学生においては、昼食と夕食の長い時間に、空腹感を覚える機会も少なくない。そこで「おやつ」が活躍することになる。今件では昼食・夕食間の間食について尋ねている。

まず「おやつ」を食べる頻度だが、毎日食べている人は2-3割。頻度の違いはあれど、7-8割程度の人が「おやつ」を食べている。

↑ おやつを食べる頻度
↑ おやつを食べる頻度

小中学生とも女子の方が食べる頻度は高い。甘いモノ好きの女の子ならでは、という感はある。

それでは普段どのような「おやつ」を良く食べているのだろうか。食事ならともかくおやつで嫌いなものを無理に食べる状況はあまり考えにくく、今件は「好きなおやつ」とほぼイコールと考えても良い。

↑ 良く食べるおやつ(小学生、上位15位)(複数回答)
↑ 良く食べるおやつ(小学生、上位15位)(複数回答)

↑ 良く食べるおやつ(中学生、上位15位)(複数回答)
↑ 良く食べるおやつ(中学生、上位15位)(複数回答)

小中学生共にトップは「スナック菓子」。中身は多種多様に及ぶが、スナック系お菓子の人気の高さがうかがえる。次いで多いのは「チョコレート」、そして「あめ、キャンディー」と続く。いずれもいわゆる「甘味」で、子供が甘いモノ好きなのに違いはない。

第4位には小学生が「ビスケット、クッキー」、中学生が「菓子パン」となっている。より食べごたえのある「菓子パン」が中学生で上位についているのは、やはり学校での生活が活発なものとなり、小学生と比べて空腹度が増しているのだろう。「食パン、クロワッサン、バターロール」などが入っているのも同じ理由によるものと考えて良い。

男女別に見ると、「チョコレート」「あめ、キャンディ」のような甘味は女子、「スナック菓子」「せんべい」「ガム」のようなかみごたえがあるものは男子の方が回答率が高い。特に「チョコレート」は小中学生とも女子の値が男子を大きく上回っており、女子のチョコレート好きのほどがうかがえる。

子供の中にはおやつばかり食べて、食事をあまり食さない事例もあると聞く。体調管理や成長の観点で考えれば、あまり好ましいものでは無い。あくまでも「おやつ」は「おやつ」として、食事の補助という立ち位置を考えた上で、保護者は与えてほしいものである。


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