小中学生の朝食欠食事情
2012/11/08 12:00


スポンサードリンク
調査方法や調査対象母集団など、調査要件に関する詳しい内容は以前2012年10月29日に公開した「小中学生が学校給食で好きなメニュー」を参照のこと。
【「毎朝しっかりと朝食を食べている」中学生は8割強…若年層の朝食欠食状況(2011年版 子供・若者白書)】などでもまとめているが、朝食を取らない子供は案外多い。そして大人も含めた「朝食を取らない理由」としては【時間が無い・習慣が無い 朝食を取らない理由】によれば「時間がない」が最多回答項目となっている。
今調査では小学生は9割ほど、中学生では8割後半が「毎日必ず朝食を取る」としている。食べない日もある人は1割前後、ほとんど食べないとの回答は数%。

↑ 毎日朝食を食べるか
小学生よりも中学生の方が朝食欠食状態の人が多い。特に「ほとんど朝食は食べない」とする回答者は、中学生は小学生の2倍前後に達している。
ではなぜ朝食を食べないのか。その回答が次のグラフだが(朝食を毎日食べる人以外限定)、直上の別調査同様、最多回答理由は「食べる時間がない」で、4割前後に達していた。

↑ なぜ朝食を食べないのか(毎日食べる人以外)(小学生)

↑ なぜ朝食を食べないのか(毎日食べる人以外)(中学生)
小中学生で項目順位が同じということもあり、理由の大まかなところは変わりがない。しかし値を良く見ると、中学生は小学生と比べて「食欲がない」「朝食が用意されていない」が減り、「食べる時間がない」が増えているのが分かる。以前【小学生8時間半強、中学生は…? 小中学生の睡眠時間】でも記したが、中学生は小学生と比べて約1時間睡眠時間が短い。

↑ 概算睡眠時間(再録)
少しでも睡眠時間を確保するため、朝食を取る時間すら惜しい、という中学生も増えているのだろう。
一方、1割にも満たないが、「朝食が用意されていない」という回答があるのも気になる。元々朝食を食べない習慣は「いつも食べない」項目で、「用意されていない」は「食べたい」が「無い」を意味する。多種多様な家庭の事情があろうが(多分に保護者側の時間の都合だろう)、状況の改善を望みたいところではある。
スポンサードリンク
