学参・実用書・ビジネス・総記がプラス…出版物の種類別売上の変化(前年比)(最新)

2026/01/19 03:00

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2026-0106昨今は「出版不況」「書籍不況」なる言葉も日常化し、紙媒体に関しては書籍に限らず新聞、そして手帳などの文房具ですら、ビジネスの上で厳しい状態が続いている。これもひとえにデジタル機器の普及に伴う、利用者側の購入・利用性向の変化によるもの。今回はその中から特に景況感の上で取り上げられることが多い出版物の売上状況について、主要種類別に関する動向を、日販の「出版物販売額の実態」最新版(2025年版)を基に確認していくことにする。

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出版物の種類別、売上高の前年比を記したのが次のグラフ。前年2023年分(今件では年度計算ではなく年計算、1月から12月の集計であることに注意)と比較するとプラス種類は「学参」のみ。「文芸」がプラスマイナスゼロで、それ以外はすべてマイナス。なお分類中「実用書」は「地図旅行」も含んでおり、「学参」は「辞典」も含み、「事典」「日記」「手帳」「その他」をまとめて「総記」と呼んでいる。

↑ 分類別売上高前年比(2024年)
↑ 分類別売上高前年比(2024年)

「学参」「実用書」「ビジネス」「総記」がプラスを示している。「学参」は「英単語ターゲット1900 6訂版」「ひとつひとつわかりやすく」シリーズなどが、「総記」では「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」「頭のいい人が話す前に考えていること」「キレイはこれでつくれます」など、実用書的な内容が受け入れられ、セールスのけん引役となったようだ。なお【2024年 年間ベストセラー(オンライン書店Honya Club com)】によると児童書のカテゴリでは「大ピンチずかん」シリーズが上位を占め、単行本実用では「キレイはこれでつくれます」「心に効く美容」などが上位にある。

「コミック」「新書」は小さからぬマイナス幅を示しているが、それでも1割には届かない。同じく「2024年 年間ベストセラー」から「コミック」の上位陣を見ると「呪術廻戦」「ONE PIECE」「SPY×FAMILY」など定番で手堅いラインアップが並んでいるのだが。



2014年分までの記事ならばこの後に、書店面積別の動向分析が入るのだが、「出版物販売額の実態」の2016年版(2015年分)からは関連値が非公開となってしまい、言及ができなくなってしまった。小規模、個人経営の書店の閉店が相次ぐ中で、状況把握には大いに役立つ内容だっただけに、残念でならない。


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(C)日販 ストアソリューションチーム「出版物販売額の実態2025」

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