「食事中は携帯電話を使わない」子供にしつけている世帯は8割近く

2012/09/27 06:50

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食事のマナーパルシステム生活協同組合連合会は2012年9月25日、家族の食卓に関する調査結果を発表した。それによると調査母体のうち子供がいる世帯においては、9割以上の世帯が子供に「いただきます」「ごちそうさま」などの食前・食後の挨拶をするようしつけていることが分かった。準備や後片付けの手伝いをさせているのは7割以上、食事中の携帯電話を使わない・箸の正しい使い方をしつけているのは8割近くに及ぶ。一方で食事中テレビを観ないようにしている世帯は3割足らずにとどまっていた(【発表リリース】)。



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今調査は2012年8月27日から9月7日にかけてモバイル端末を用いたインターネット経由にて20-50代の主婦に対して行われたもので、有効回答数は1000人。世代構成比は20代-50代までで10歳区切りで均等割り当て。調査実施機関はネットエイジア。

今調査母体のうち子供がいる人は615人。その人たちに、食事における子供の教育やしつけの状況について尋ねた結果が次のグラフ。食事の前に「いただきます」・食事後に「ごちそうさま」の挨拶をするよう教育している人は「かなり」「やや」を合わせた「当てはまる派」で92.5%に達していた。

↑ 食卓における子供の教育やしつけの状況(子供がいる人限定)
↑ 食卓における子供の教育やしつけの状況(子供がいる人限定)

同意意見(青系統の部分)が次に多いのは「食事中に遊ばない、食事に専念する」で8割超。「かなり当てはまる」の比率に違いは有れど、多数項目で約8割の回答を示しており、多くの世帯で食事マナーとして子供に一通りのルールをしつけていることが分かる。「ナイフとフォークの正しい使い方」の同意率が低いのは、保護者側も知らないか、あるいは必要性が低いと判断しているのかもしれない。

一方、唯一同意・非同意の立場が逆転しているのが「食事中テレビを観ない」。賛意派は3割にも満たず、当てはまらないとの回答は7割を超えている。【「食事中はテレビがついている」約8割、「携帯に触れている」は約2割】【朝食食べつつすること、トップは「テレビ」次いで「新聞」】など多数の調査結果で「食事をしなからテレビを観る」というライフスタイルはごく当たり前であることが示されている。「マナーとしては好ましくない」という認識がそれなりにあっても、それを実行するまでには至らないのが現実のようだ。

↑ 食事中は常にテレビがついている
↑ 食事中は常にテレビがついている(再録)

また、テレビ同様昨今の食事環境との兼ね合わせで気になる携帯電話についてだが、今調査では「食事中は携帯電話を使わない」というしつけをしている世帯が多数に及ぶ。特に子供の年齢が上がるほど、その回答率は高くなる傾向を見せる。

↑ 食卓における子供の教育やしつけの状況「食事中携帯電話を使わない」(子供がいる人限定)
↑ 食卓における子供の教育やしつけの状況「食事中携帯電話を使わない」(子供がいる人限定)

リリースにも詳しい解説は無いが、幼い子供がいる人ほどしつけをしていないのは、「そもそも子供が携帯電話を持っていない」「携帯電話を持っていても使わない(電話機能などに限定しているため)」なのか(=しつける必要が無い)、それとも「幼い時はある程度の利用は許容する」なのか、どちらを意味するのかまでは分からない。しかし携帯電話保有率がそれなりに高い中学生以上になると8割強まで「しつけ率」が高まるところを見ると、「注意をして説き伏せないと、使ってしまう」事例が発生している、発生しうる状況にあると考えることができる。

いずれにせよ、「食事中の携帯電話使用」を良しとする保護者はごく少数であることに違いはない。テレビ視聴と食事の関係とも合わせ、現状の子供の食事におけるマナー動向として覚えておく話といえよう。



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