自分のペットにマイクロチップを埋め込んでいる人はわずか5.5%、知らない人も2割近く

2012/09/30 06:50

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マイクロチップライフメディアのリサーチバンクは2012年9月19日、ペットに関する調査結果を発表した。それによると調査母体でペットを飼っている人においては、ペットの識別手段の一つとして用いられているマイクロチップについて、自分のペットに埋め込んでいる人は5.5%であることが分かった。一方で「マイクロチップの存在・使用方法を知らない」という人も2割近くいた(【発表リリース】)。



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今調査は2012年9月4日から10日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は2049人。男女比は975対1074、年齢階層比は10代41人・20代221人・30代556人・40代689人・50代372人・60代170人。

今調査母体において、現在ペットを飼っている人は30.9%。

↑ 今の住居でペットを飼っているか
↑ 今の住居でペットを飼っているか

この30.9%の人に、ペット用のマイクロチップを埋め込んでいるか否かを尋ねた結果が次のグラフ。ちなみに「マイクロチップ」とは指の上に乗るほどの小型(直径約2ミリ、全長約12ミリ)の円筒形で出来たガラス容器で、中にはICやコンデンサ、電子コイルが入っている。マイクロチップを埋め込んだペットに専用の読み取り機を向けると、読み取り機側の電波で発電され特有の番号信号を発信。読み取り機側でその番号を取得確認し、管理会社に連絡をすると、そのペットの登録データが確認できる。いわばペットのデジタル名札のようなもの。

↑ マイクロチップなどを解説する「知っ得!なごや」の公式動画。
↑ マイクロチップなどを解説する「知っ得!なごや」の公式動画(公開は終了しておりました)。

マイクロチップの読み取り機が高額なため、必要な場所(動物を保護する場所…例えば動物保護センター)でも整備が行き届いていないことや、読み取り機を使うことで発信される電波が弱いため、よほど近づかないと受信できないことなどの弱点もあるが(保護センターで保護された動物では、マイクロチップが埋め込まれているか否か、どこにあるかは分からない場合がある)、「迷子のペット」の飼い主を見つける手段としては有益には違いない。

↑ あなたのペットにはマイクロチップを埋め込んでいるか(飼っている人限定)
↑ あなたのペットにはマイクロチップを埋め込んでいるか(飼っている人限定)

今調査母体のうちペットを飼っている人においては、マイクロチップを埋め込んでいる人は5.5%しかいなかった。それどころか存在そのものを知らない人も2割近くに達している。男女別ではやや男性の方が無関心の傾向が強い。

上記動画でも解説されているが、マイクロチップは万能ではないものの、通常はもちろん、さらには災害発生時においてペットが行方不明になった際に、第三者が「野良」か「はぐれペット」かを識別し、持ち主を特定できる有効な手段の一つになりうる。まだ使っていない飼い主は専門家から詳しい説明を聞いた上で、是非とも導入を検討してほしいものだ。



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