「1日1箱未満」約7割…米喫煙者の喫煙動向

2012/09/18 12:10

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たばこひと箱アメリカの調査機関【ギャラップ社】は2012年9月13日、アメリカにおける喫煙者の喫煙動向に関する調査結果を発表した。それによると最新の2012年においては、喫煙者の7割近くが「喫煙本数は1日に1箱未満(20本未満)」と回答していることが分かった。1箱の人は3割を超え、1箱を超えて吸っている人は1%でしかなかった。喫煙者の喫煙本数は年々減少する傾向にあり、特に1980年以降減る動きを見せている(【発表リリース】)。



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今調査の最新版は2012年7月9日から12日にかけてアメリカ合衆国内に住む18歳以上の無作為抽出(RDD方式)で選ばれた男女に対して電話による音声通話で行われたもので、有効回答数は1014人。質問には英語以外にスペイン語も用いられ、かけた先の電話の種類は固定電話・携帯電話で6対4の割合。2011年3月の国勢調査に基づいたウェイトバックがかけられている。

先に【高学歴ほど喫煙率は低い…米喫煙率の現状を多方面から】などでも記しているが、アメリカでも喫煙率は漸減状態にあり、直近では大人の2割ほどにまで減っている。

↑ 米喫煙率(「この一週間、たばこを吸ったか)
↑ 米喫煙率(「この一週間、たばこを吸ったか)(再録)

それでは喫煙者の喫煙動向は昔も今も変わらないのだろうか、というのが今回のテーマ。喫煙者に対し1日当たりの喫煙本数を尋ねたものだが、1箱=20本をベースに、1箱か、それ未満か超えた本数か、いずれかを選んでもらった結果が次のグラフ。

↑ 一日の喫煙量(米、喫煙者限定、1箱20本)
↑ 一日の喫煙量(米、喫煙者限定、1箱20本)

1980年代以前は(計測回の少なさもあるが)喫煙本数はほぼ横ばい。しかし1980年代に入ると「1箱未満派」の増加、「1箱超派」の減少が明らかな形でグラフに現れる。そして1990年後半からは「1箱派」も漸減しはじめ、「1箱未満派」の増加に拍車がかかる。明らかに、喫煙者の中でも喫煙本数は減少傾向にあるようだ。

報告書では「喫煙が社会的に嫌悪される情勢となってから、回答者が実本数よりも少ない本数を報告している可能性もある」としながらも、喫煙者の喫煙本数減少は明らかであるとも述べている。さらに喫煙者の減少傾向と喫煙本数の減少がほぼ同じ時期に始まっていることから、「たばこ離れ」が進んでいると説明している。

日本でも【男性喫煙者50代以降は1日1箱だと不足気味?】にある通り、喫煙者の喫煙本数は減少傾向にある。「喫煙率の減少」「喫煙者の喫煙本数の減少」は日米ともに変わらない傾向のようだ。



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