意外と少ない? 米ネット利用者の4割は「ネット上で拾った」写真や動画を再掲載している

2012/09/18 12:00

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ファイルのコピーアメリカの調査機関【Pew Research Center】は2012年9月13日、アメリカにおけるソーシャルメディアと画像・動画との関わり合いに関する調査報告書【Photos and Videos as Social Currency Online】を発表した。今回はその中から、「自ら写真や動画を撮影・作成し」たのでは無く、インターネット上で見つけた「第三者作成による画像・映像」を、ソーシャルメディアをはじめとしたインターネット上に掲載(転載)する人達の動向について見ていくことにする。



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今調査は2012年8月2日から5日にアメリカ合衆国内に住む18歳以上の男女に対し、電話による対話(英語)でのインタビューで行われたもので、有効回答数は1005人。固定電話は600人、携帯電話は405人(うち196人は固定電話無し)。回答値に対し国勢調査の結果に基づいたウェイトバックが行われている。なお今報告書では写真や映像などの素材作成者を「創作者(クリエイター)」、単に他の素材をコピーして再掲載・共有する人のことを「管理者(キュレイター)」と呼んでいる。

先に別記事で解説したが、今調査母体の5割近くは、自前の画像や映像をインターネット上に掲載している。

↑ これまで自分自身が撮った動画か写真をネット上に掲載したことがあるか(インターネット利用者限定)
↑ これまで自分自身が撮った動画か写真をネット上に掲載したことがあるか(インターネット利用者限定) (再録)

それでは自分が撮ったのでは無く、誰か別の人が作成・掲載した画像・映像を他人と共有したり再投稿(要は「転載」)したことがある人は、どれくらいいるだろうか。まずは画像についてだが、1/3強の人が経験ありと答えている。

↑ これまでネット上で見つけた画像を他人と共有したり、再投稿して不特定多数に閲覧させたことがあるか(インターネット利用者限定)
↑ これまでネット上で見つけた画像を他人と共有したり、再投稿して不特定多数に閲覧させたことがあるか(インターネット利用者限定)

明らかに男性より女性、高齢層より若年層の方が経験率が高い。これらの層は元々「自前で写真を撮影して掲載する」ことも積極的に行っており、インターネット上に写真を掲載する行動への抵抗感が小さい、好む人が多いことがうかがえる。また、世帯年収の点では「高所得層ほど経験率が低い」という興味深い動きが見られる。

この流れは動画の転載でも変わらない。

↑ これまでネット上で見つけた動画を他人と共有したり、再投稿して不特定多数に閲覧させたことがあるか(インターネット利用者限定)
↑ これまでネット上で見つけた動画を他人と共有したり、再投稿して不特定多数に閲覧させたことがあるか(インターネット利用者限定)

自前の画像・映像の掲載経験率の差異と比べると、転載の画像・映像の経験率の違いはさほど大きくない。動画の転載は作成と比べればハードルは低いので、容易に理解はできる。

最後に「画像・映像」双方で転載の経験を聞いたものだが、「自前で作成」の時と比べると、「(映像と比べてハードルの低い)画像のみ」と「画像・映像」との間には、それなりに大きな差異が生じている。

↑ これまでネット上で見つけた画像や動画を他人と共有したり、再投稿して不特定多数に閲覧させたことがあるか(インターネット利用者限定)
↑ これまでネット上で見つけた画像や動画を他人と共有したり、再投稿して不特定多数に閲覧させたことがあるか(インターネット利用者限定)


自前で作成した事例の時のように、「動画転載者のほぼすべてが画像転載者でもある」ということは無く、多分に「画像のみ」「動画のみ」の転載者がいるようではある。


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