「将来の進路」「専門的な勉強」「社会人として…」大学生を子供に持つ母親による「大学時代に力を入れてほしいこと」

2012/09/13 12:00

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大学生ベネッセは2012年9月11日、大学生の保護者に関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、約6割の人が自分の子供(大学生)に対し、将来の進路や生き方について注力してほしいと考えていることが分かった。就職に役立つスキルや社会人として長く働くための知識に力を入れてほしい人も、3-4割に達する。勉強面では子供の所属する学部の専門的な勉強に力を注いでほしいとの考えが5割を超えており、一方で社会人としての一般知識や教養を身に着けてほしいとする考えも4割以上に達している(【発表リリース】)。



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今調査は2012年3月24日から27日にかけて、日本の大学1-4年生の子供を持つ保護者に対してインターネット経由で行われたもので、有効回答数は6000人。男性保護者(父親)と女性保護者(母親)は1対1、子供が在籍している大学の入試難易度(偏差値)「55以上」「50-54」「45-49」「45未満」に区分し、それぞれの実数人数に近い比率になるように、回答を回収している。

今調査母体のうち母親に、大学生の子供に対し「大学時代に力を入れてほしい」と望んでいる事柄について、複数回答で聞いた結果が今回の項目。勉強周りを中心に主要5項目のうち3項目と、「子供自身が大学で打ち込みたいこと」に絞り、グラフを構成した。

↑ 大学時代に力を入れてほしいこと(母親回答)
↑ 大学時代に力を入れてほしいこと(母親回答)

勉強の面では、所属している学部の専門的な勉強をしてほしいと考えている母親は過半数に達している。続いて社会人として通用する学力や知識、さらには幅広い教養などが続く。具体的なゼミ・卒業論文に力を入れてほしいとする考えを持つ人は少ない。

卒業後の準備としては将来の進路や生き方など、卒業後のライフプランの模索に力を入れてほしいとの考えが一番強い。そして具体的な話として就職に役立つスキルの習得、資格取得の勉強などが続く。

他方、勉強以外の項目としては部活動やサークル活動に力を入れてほしいと考える親は4割近く。アルバイトや社会活動への関心・願いはさほど強くない。

これを子供の学部別で確認すると、個々の学部の特性が見えてくる。

↑ 大学時代に力を入れてほしいこと(母親回答)(子供の大学の学部系統別、上位3位)<br>
↑ 大学時代に力を入れてほしいこと(母親回答)(子供の大学の学部系統別、上位3位)
(母親回答)

文系の学部では生き方や友達との付き合いなど、社会生活上のルール・コミュニケーションに力を入れてほしいとの思惑が大きい。一方で理工系においては学部の専門的技術、就職後の手配が上位につき、コミュニケーションの類は後回しにされている。少なくとも母親が感じている、子供の通う大学における各学部のイメージが透けて見えてきそうではある。

すべての項目に等しく全力の注力をするのは難しい。優先順位をつけて考える必要がある。今後の人生設計も合わせ、親子で今件について話し合って見るのもよいかもしれない。



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