プレシニア世代のおこづかいは月3.1万円、歳を経るほど増える傾向
2012/09/02 06:50
[博報堂DYホールディングス(2433)]は2012年8月27日、40代-60代におけるお金に関する意識についての調査結果を発表した。それによると調査母体においては、一か月の平均こづかい額は3万1400円であることが分かった。男女別では男性の方が多額で、世代別では歳を経るほど額が上がる傾向がある(【発表リリース】)。
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今調査は2011年9月9日から10月3日にかけて40-69歳の男女(プレシニア層)を対象にインターネット経由で行ったもので、有効回答数は3708人。男女比は1対1、世代構成比は40代・50代・60代で均等割り当て。
今調査母体に向けて、自由に使えるこづかいの一か月あたりの額を聞いた結果が次のグラフ。全体では平均3万1400円。
↑ 自由に使える一か月のこづかい(万円)
男女別では男性が3万8500円・女性が2万4300円。男性の方が1万5000円近く高い。これは回答世代において、多分に現役就労層がいるからと考えられる。一方世代別に見ると40代は3万円足らず、60代は3万3300円と、歳を経るほど高くなる。
似たような「こづかい話」は毎年掲載している新生銀行の「サラリーマンのおこづかい調査」でも行われているが、最新のデータ【4万円には届かずも5年ぶりに上昇・2012年のサラリーマンのこづかい事情(2012年発表分)】では「男性」40代で3万5500円・50代で4万2300円との結果が出ている。
↑ 2008年以降における年齢階層別サラリーマンのお小遣い(再録)
今回の調査結果では低い値が出がちの女性も含めた結果であることを考えれば、この差異も納得がいくというもの。また資料では歳を経るほど額が増える傾向について「子育てが完全に終了し、夫婦二人の普段の生活にお金をかける」と説明しているが、子供と同居していなくともその子供が成人すれば仕送りが要らなくなることも考えれば、十分理解できる。
やや気になった動きを覚え書きとして記しておく。今件回答項目には「無い」というものもある。この回答率動向を示したのが次のグラフ。
↑ 自由に使える一か月のこづかい(「ない」回答者)
設問は「自由に使える」こづかい、選択肢は「こづかいは無い」。こづかいが皆無で何も使わせてくれない・使う余裕が無いのか、フリーで使えるお金は手元に無いが欲しいものがあれば家計から引き出している・必要額だけもらっているのかまでは、今設問からだけでは読み取れない。女性・若年層の回答者が多いとはいえ、男性・高齢者でも回答者が少なからずおり、どのような状況なのか、色々と気になるところではある。
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