退職金を消費に使うとしたら…? トップは旅行、次いでリフォーム
2012/08/31 06:50
[博報堂DYホールディングス(2433)]は2012年8月27日、40代-60代におけるお金に関する意識についての調査結果を発表した。それによると調査母体の中で退職して退職金を受け取り、その退職金を消費に使うとした人においては、消費対象としてもっとも多くの人が選んだのは「国内旅行」であることが分かった。次いで「海外旅行」がつき、旅行関係が上位を占めている(【発表リリース】)。
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今調査は2011年9月9日から10月3日にかけて40-69歳の男女を対象にインターネット経由で行ったもので、有効回答数は3708人。男女比は1対1、世代構成比は40代・50代・60代で均等割り当て。
今資料では40代-60代を「新しい大人世代」と呼んでいるが、要はプレシニア・シニア層のことを意味する。その世代のうち、すでに退職して退職金を手にし、さらにその退職金を消費に使うと回答した人に対し、「具体的に何に使うのか」を聞いた結果が次のグラフ。トップは「国内旅行」で53.8%。退職金を消費する・した過半数の人が「国内旅行をする・した」と答えている。
↑ 退職金をどのように消費したか(複数回答、退職金を消費に使うと回答した、退職済みの団塊世代対象)
【団塊世代男性の趣味、トップは「旅行」、そして「読書」。「料理」は…?】や【ネットが使えないシニア層、もし使えるのなら何をしたい?】などでも指摘されているが、時間とお金に余裕が出来たシニア層が、羽を伸ばすために旅行を望むパターンは多い。第二位の「海外旅行」もほぼ同じ理由と考えて間違いない。国内旅行の方が多いのは、手軽さや予算の関係と考えられる。
第三位の「リフォーム・建て替え」は定年退職を迎えて世帯構成が変わったり、自分自身の今後を考え、バリアフリー化という意味でのリフォームであることが多分に考えられる。
少々気になるのは、自分自身の趣味趣向を伸ばす、活かすタイプの消費があまり上位に見受けられないこと。旅行は確かに楽しいが、帰ってきたらそれで終わり。第二の人生を末永く楽しむため、もう少し趣味的な内容に消費を重ねても良い気はする。
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