アメリカも漸減傾向…米喫煙率推移
2012/08/26 12:00
アメリカの調査機関【ギャラップ社】は2012年8月22日、アメリカの大人における喫煙率動向に関する調査結果を発表した。それによると同国の喫煙率は漸減傾向にあり、最新の2012年の調査結果では20%に留まっていることが分かった。1950年代につけた最高値45%と比べ、半数以下の値にまで減少している(【発表リリース】)。
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今調査の最新版は2012年7月9日から12日にかけてアメリカ合衆国内に住む18歳以上の無作為抽出(RDD方式)で選ばれた男女に対して電話による音声通話で行われたもので、有効回答数は1014人。質問には英語以外にスペイン語も用いられ、かけた先の電話の種類は固定電話・携帯電話で6対4の割合。2011年3月の国勢調査に基づいたウェイトバックがかけられている。
今件調査はやや不定期感はあるものの、1944年以降ほぼ1年に1回行われており、もっとも古いものは1944年11月、もっとも新しいものは2012年7月に実施されている。その動向について、全データを絡めたものと、今世紀に入ってからに限定してグラフ化したのが次の図。
↑ 米喫煙率(「この一週間、たばこを吸ったか)
↑ 米喫煙率(「この一週間、たばこを吸ったか)(2001年以降)
日本の喫煙率動向も似たようなスタイルで漸次グラフ化しているが(【世代別成人喫煙率(2012年分反映版)】)、やはり喫煙率の中長期的な減少トレンドは同じ。戦中・戦後直後には4割を超えていた喫煙率も1980年代後半には3割を切り、今世紀に入ってからは2割台。そしてこの数年間はギリギリ2割を維持している。
詳しくは別記事で解説するが、やはりアメリカでも日本同様に若年層の喫煙率減少具合が大きい。もっとも、元々の喫煙率は若年層の方が高く、下がる余力が大きいのも同じような状況。【たばこの箱に健康被害を想像させる絵や写真の掲載、アメリカで義務化へ】などでも伝えているように、アメリカにおける喫煙への取り締まりの強化は日本以上のものがある。今後もさらに減退を続けるに違いない。
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